どうしてこんなに仕事がだるいのだろう…なぜか仕事への意欲がわかずに、どうしたらやる気が出るのかと困ったことはありませんか?
仕事がだるいときの心理や身体のことを知れば、仕事のだるさを解消できます。今回は仕事がだるいときの原因と、その解消法について紹介します。
仕事がだるいと思ったことはありませんか
仕事を頑張らなければいけないのに、だるいので意欲がわかないとか、もう動きたくないとか思うことはありませんか。朝起きるのも面倒、通勤もだるくて、仕事をしていてもだるい感覚が続いている…。だるいときに仕事を頑張ることは、とても苦痛なことだと思います。 今回は、仕事がだるいときの要因や、だるい気持ちを解消するための工夫について紹介いたします。すっきりした気持ちで仕事をこなすことができると、きっと仕事の充実感もアップしますね。
仕事がだるい理由
仕事をだるく感じる要因は、①仕事にやる気が見いだせない、②通勤に疲労を感じる、③休憩時間をうまく活用できない、④精神的な強いストレスがある、⑤睡眠リズムが乱れている。以上の5つが挙げられます。仕事がだるい…あなたはどれが原因でしょうか。
理由1:仕事にやる気が見いだせない
たとえ能力のある人であっても、仕事に対するモチベーションが低下して仕事がだるいと思ってしまえば、仕事の効率が低下するのです。もちろん仕事の質も低下することでしょう。周囲からただ単にやらされるだけでは、仕事は楽しくないし、だるいし、良い仕事ができないのです。
理由2:通勤に疲労を感じる
朝の通勤ラッシュの時間帯で疲れるということはよくあることだと思います。家を出てから歩いたり、満員電車の人ごみにもまれることや、道路の渋滞で車が進まないということもあります。雪道や雨の日は余計に疲れます。
理由3:休憩時間をうまく活用できない
休憩時間はあるものの、しっかり休憩をしていますか?つい時間が余ったからと、仕事を始めてしまっている人はいると思います。また、本当はおもいきり体を伸ばしてリラックスしたい、寝っ転がりたい!という心の声。きっと我慢している人は少なくないはずです。
理由4:精神的なストレスがある
仕事の失敗、残業の多さ、人間関係といった仕事上のストレスはありませんか。もしくは、プライベートにおいてのいら立ちや、悲しみなどはありませんでしたか。どちらも、自分の心の処理が追い付かずにくすぶってしまうと、だるさという症状が起こる可能性があります。 これはストレス反応です。ストレスをうまく解消できないことで、精神的な症状が出ます。悪化すると、アルコール依存などの病気になることもあります。必要であれば受診したり、ストレスの原因から離れることが必要になります。
理由5:睡眠リズムが乱れている
身体の不調が、仕事に対するだるい気持ちにつながっている可能性もあります。心身ともに健康的な生活を送るにあたり、大切なのは休息をとること。特に睡眠のリズムを整えられていない可能性があります。
仕事中にだるいと感じた時の対処法
仕事中にだるいと思っても、なかなか自分の思うように対処ができないということはありませんか?仕事をしているとどうしても自由に休憩をとりづらいものです。仕事中にだるくなってしまった時のための対処法を紹介しますのでぜひ試してみてください。
対処法1:ワーク・モチベーションを活用する
ワーク・モチベーションは、仕事を目標に向かって、強い意欲で達成しようとする意志です。仕事をするにあたって、きっかけを与えられ、維持することが必要です。仕事や活動を維持するためには、①自分の心の中でうまれる意欲と②仕事を頑張るために必要な環境が必要となります。
対処法2:仕事中でも!ツボを刺激する
中医学で一般に行われているツボの刺激。ポイントはちょうどよい強さで押すこと。強くゴリゴリしてしまうと、皮膚や筋肉の組織を痛めてしまうので要注意です。 手三里(てさんり)…ひじの内側から、手首寄りの方向へ指3本分ほどのところにあります。心の不調や、肩こり、疲れを和らげます。合谷(ごうこく)…手の親指と人差し指の間で、やや手背側にあります。疲労感や緊張、肩こりや腰痛に効果があります。 気持ちいい、でもちょっと痛いような…と思うくらいの強さで、ゆっくり10秒ほど押します。ゆっくり息をしてリラックスすることもポイントです。もしくは手のひらや足の指をギュッギュっと動かしてみると、血行が促進されてだるさに効果があります。
対処法3:思い切って休憩をとる
例えば目立たないところで大きく体を動かして頭をすっきりさせてみてはいかがでしょう。もしくは、自分のお気に入りのお茶を持参して、じっくり味わいながらリラックスをすることもいいかもしれません。また、本来の休憩時間もメリハリをつけてしっかり休むようにします。 もし、仕事に集中できないほどのストレスに直面して、うまく対応できずにだるさがつらくなってしまっている場合は、上司に声をかけてでもストレスから距離を置くようにします。なぜなら、そのままでは余計に悪化する可能性もあり、健康第一だからです。
対処法4:作業の計画を立てる
仕事の計画を立てて、その日に達成すべき業務の見通しを立てながら取り組むようにします。仕事がだるいからと言って、ぼんやり作業をしていると効率も低下し、仕事のミスが増えてしまう可能性もあります。計画を立てて、目標をもって作業してみてください。
対処法5:身の回りを整頓する
だるさのあまり、作業スペースが狭くなるほど散らかったりしていませんか?すこし机の上を見回してみて、不必要な資料をしまうなどすれば、今本当にするべき仕事や大事なものが見えてくるかもしれません。
朝に仕事がだるいと感じた時の対処法
もう朝なのか…仕事が嫌だなぁ…でも行かなきゃ…。目が覚めた時から「だるい…」とブルーな気持ちになることはありませんか?朝からさまざまな思いにさいなまれ、悩んだり不安定な気分になることもあるでしょう。そんなあなたに必要な対処法をまとめました。
対処法1:仕事の目標を作る
「内発的動機付け」ということばがあります。それは、他でもなく自分の喜びのために仕事をしようと思うことです。それは、例えば日本一の営業マンになりたいといった大変そうな希望ではなく、努力すればかなえられるような喜びのほうが効果的です。 喜びの内容は、目標の達成による充実感のほかにも、例えばお客さんの笑顔をみることができること、自分自身の学びにつながること、責任感があることなどです。自分なりに仕事のやりがいを探して、それを大切にしてみませんか?
対処法2:働きやすい環境づくり
「外発的動機付け」という言葉があります。これは賃金や、福利厚生制度、人間関係が含まれます。なかなか自分ではコントロールしにくい部分でもあります。しかし仕事に取り組むため、環境づくりを工夫することはできると思います。
環境づくりの例
上司とのかかわりが上手くいっていなければ、仕事のやる気は低下することでしょう。でも少し関わり方を工夫すると、意欲の低下が避けられるかもしれません。 たとえば、あえて上司に笑顔で声をかけることを繰り返してみます。すると、上司のほうが好ましい対応をしてくれるかもしれません。人間関係は相互関係で成り立つものです。あなたのイライラ感が、逆に上司をあなたから遠ざけている可能性もあります。
心の中の意欲と、環境づくりではどちらが重要か
一般的に、心の中で作り出す「内発的動機付け」のほうが仕事に効果があるとされています。給料があがったり、昇進したとします。しかし実は、自分なりの目標を立てて、それに向かって努力をすることのほうがワーク・モチベーションにつながるのです。 「運良く仕事が成功した」ということも、もちろん喜びになります。しかし、本当は努力によって成功、もしくは失敗をしたほうが、自分の成長や満足感につながりやすいといわれます。
対処法3:ストレスによる苦痛から身を守る
ストレス反応というのは、ストレスにさらされた結果、だるい気持ちや悲しみ、苛立ちなどの精神症状が現れます。さらに身体に現れる症状まで多岐にわたります。本人にとってはとてもつらいものです。 ストレス反応を起こさないようにするには、趣味や好きなことを探す、家族の助けを求めて、心を疲れさせ過ぎないようにしていくなどの工夫が挙げられます。また、何がストレスの原因であるかを振り返り、そのストレスの近くに身を置かないことも大切です。
対処法4:睡眠と生活のリズムを整えておく
仕事を終えてから、家に帰って余暇時間を過ごし、休息をとることは、仕事と休息のバランスを維持することにつながります。生活リズムを整えることは、自律神経やホルモンバランスを整えて心身の健康維持につながります。 生活リズムを乱すことは、具体的にどのように心に影響を表すのでしょうか。例えば、集中力の低下、ミスの発生、物忘れ、欝っぽさやイライラ感、ぼんやりした感じが表れます。 書類の間違いや、財布を置き忘れて外出するなどであれば大きな問題とはならないかもしれません。しかし、中にはだるい気持ちが強いために、交通事故や医療事故などの重大な問題を引き起こす可能性もあるのです。
生活リズムを振り返る
まずは自分の1日の生活リズムを振り返ってみましょう。だるい気持ちを起こすような生活をしていませんか?身体や心の疲れを癒すことは、よい睡眠につながり、朝起きることも楽になります。生活リズムを整えて、朝のだるい気持ちを吹き飛ばしましょう。
入浴で身体をリラックスさせましょう
快適な睡眠のためには、ぬるめのお風呂に30分くらいをかけてつかるといいといわれています。これは交感神経を落ち着かせます。逆に熱いお風呂だと、交感神経が働いて血管収縮など、ドキドキして緊張しているときと同じような状態になってしまいます。 また、ゆっくりと入浴することは筋肉をやわらげ、筋肉にたまった乳酸などの不要なものを出すことにつながります。可能であれば手足を伸ばして、ゆったりとくつろいでみてください。 人によっては入浴剤やアロマオイルを同時に楽しむこともできますね。お店に行くと、数多くの入浴剤が並んでいて選ぶのも楽しいものです。また、最近では防水のテレビやスマートフォンなどで、好きな映画や音楽を楽しみやすくなっています。
適度な運動を続けましょう
多くの人は、夜のほうが何かと考えごとをしやすくなってしまいます。具体的には、ふとした不安なことや、焦りの気持ちがつよくなるのです。そのような気持ちを和らげ、眠りにつきやすくするために、ストレッチやヨガなどを行いましょう。 一般的に、日ごろからジョギングやウォーキングなどの運動をしている人は深い眠りにつくことができます。もしも運動をするのであれば、就寝直前ではなく夕方頃がよいといわれています。朝活をするのもいいかもしれませんね。
心のリラクセーション(気分転換法)
睡眠するときに考え事をしてしまって眠れないという人に気分転換法があります。世の中には、理論的な人と、感覚的な人がいるといわれています。理論的な人はものごとを言語的にとらえます。感覚的な人は映像のイメージがしやすい人です。 理論的な人には言語的な入眠法をお勧めします。布団の中で仰向けになり、「体がだんだん重くなってくる」「(四肢)が暖かくなってくる」とイメージを行うものです。「だんだんリラックスしてきた」などと、心で唱えると筋肉が弛緩してきます。 また同様に、「心が落ち着いている」「だんだん眠くなってくる」と自分に言い聞かせることは、精神面の弛緩法です。命令形ではなく、言い聞かせて穏やかに受け入れるのです。
感覚的な人に勧めるリラクセーションとしては「イメージ入眠法」というものがあります。ベッドの上に横になりながら、心地よいイメージを行うのです。 例えば、朝の穏やかな日差しの中、森につるしたハンモックに横たわった私は、小鳥のさえずりを聴きながらうとうととしている…といった具合です。言葉でイメージをするよりも、心地よい空間に自分がいることを想像しているうちにリラックスできるのです。
睡眠と精神安定に効果のある食品
交感神経を鎮め、副交感神経を優位にする食べ物を紹介します。カルシウムを含む乳製品、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを含むもの(削り節など)、トリプトファンという必須アミノ酸を含むもの(肉や豆類)です。 これらを一時的に食べるのではなく、日ごろから継続して食べるようにします。これらは心の安定にもつながり、集中力も増して仕事のだるい感覚を防いでくれます。 ちなみに睡眠前にとても空腹になってしまった場合には、消化のよい食べ物を少量だけ食べるようにしましょう。具体的にはゆで卵やパン、果物などです。大量に食べてしまうと胃腸が活発になるばかりでなく、肥満や生活習慣病に原因になります。
夜はカフェインをとらないようにする
カフェインには覚醒作用があります。焙煎したコーヒーでは平均100mg~150mg、インスタントコーヒーでは80mg~100mgほどのカフェインが含まれています。眠る直前には250mgのカフェインは防ぎたいものです。
仕事がだるいときは休んでもいいい?
だるさのために、身体や心に強い苦痛があるときは、無理をして仕事に行く必要はありません。仕事より、お金より、何よりもあなたの健康が大切なのです。焦ることはなく、ゆっくり家で充電をしておきましょう。 どうしてもだるさがつらいようであれば、病院受診をしてみるのも手です。もしかしたら抗不安薬や、睡眠薬、漢方薬などの中から、あなたの体調にあった治療薬を得られるかもしれません。そして何より、医師という第3者に胸の内を打ち明けることも有効なことです。 仕事に行こうか、どうしようか、すぐに決められないならば、朝食を食べて、いつも通りに着替えてみてください。準備をしながら「あ、やっぱり無理かも」と気づくこともあるかと思います。休むというのは意外と緊張しますからね、ゆっくり決断すればいいのです。
休んでいる間は、つい職場のことを考えがちで罪悪感を感じるかもしれません。休んでいるからと部屋にこもらず、元気があれば外出をすることは問題ありません。心が元気になったら会社に行けば、きっと多くの人は優しく迎え入れてくれます。
仕事とだるさから抜け出そう!
仕事がだるいときに考えられる原因を3つ挙げました。ワーク・モチベーションの低下、ストレス反応、生活リズムの乱れについて説明しました。…あなたはどれが当てはまりますか?身に覚えがありましたら、ぜひ解決法を試してくださいね。仕事のだるさがなくなりますように。
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