人間味とはどういう意味でしょうか。私たちは「人間」なので、全員が「人間味がある人」になるのでしょうか。
ここでは、人間味の意味を知り、人間味のある人とない人の特徴をご紹介します。あなたが人間味のある人か診断するテストもありますので、チャレンジしてみてください。
人間味の意味とは?
人間味とは、人として豊かな情緒があることであり、人間らしい優しさや思いやりのことをいいます。だれでも、優しさと思いやりに溢れた人間味のある温かい人になりたいと思っているのではないでしょうか。
人間味の使い方・例文
温かい人柄の人のことを「人間味がある人」というようにいいます。このように「人間味がある人」というのはポジティブな意味になりますが、「あの人は人間味に欠ける」と使うとネガティブな意味になります。「人間味」という言葉は、使い方次第でポジティブにもネガティブにもなります。
人間味の類語
人間味の類語には、人情味、情味という言葉が挙げられます。「人情味」と「人間味」の違いは、「人情味」の方が「情」の深さ、強さはより強く、「人間味」は人間としての温かみの意味が強いニュアンスがあります。 「情味」という言葉は、「情味豊かな祭り」というように、物事の味わい、おもしろみの意でも使われます。
人間味のある人の特徴
さて、「人間味のある人」というのは温かく優しい人のことを表しますので、ポジティブな意味になります。それでは、あなたも人間味のある人になるために、人間味のある人の特徴を探っていきましょう。
他人のために自分の時間と労力を使える
人間味のある人は、とても優しく、人のことを気遣うことができることが大きな特徴です。そのため、困っている人がいると放っておけません。人間味のある人は、たとえ、自分が忙しくても、体調が悪くしんどいときでも、自分のことを置いて人のために時間と労力を使うことができます。 そして、人間味のある人には、相手に対して「やってあげた」という気持ちはありません。
誰かが困っているときや自分のことを必要と思ってくれているときに、手を差し伸べることは自分のためでもあると理解しています。 誰かのために使った自分の時間と労力は、自分の心を豊かにし、自分の内面を磨くことに繋がっていると確信しているのです。
感受性が豊か
人間味のある人は、とても感受性が豊かで、周りの人がどんなことを考えているのか、どんな気持ちでいるのかを敏感に察知することが得意です。人の感情に敏感なので、さりげない気遣いができ、たくさんの優しさを感じることができます。 そして、周りが楽しいときは一緒にめいいっぱい楽しみ、周りの人が悲しんでいれば一緒に悲しみます。人間味のある人は、表情がコロコロと変わり、喜怒哀楽が分かりやすいです。このような、表情豊かなところがとても人間らしく親しみやすいという印象を周囲の人に与えます。
相手を否定しない
人間味のある人は、相手を簡単に否定するようなことをしません。人間味のある人は、相手の話を聞かずに、一方的に怒ったり叱ったりすることはありません。 人間味のある人には、「失敗や間違いは、人間であれば誰にでもある」という考えが前提にあります。だから、失敗したこと、間違ったという事実に対して怒りません。
どうして失敗や間違いに繋がってしまったのか、その人の考えや思いが大切だと考えています。 だから、しっかりとその人の言い分を聞きます。そして、話の中で考え方や気持ちが間違っていれば、怒ったり注意します。その方が今後のために繋がるとわかっているのです。
そして、人間味のある人は、失敗や間違いをした人が1番、つらくて落ち込んでいることもわかっているのでフォローも忘れません。人間味のある人のこのような接し方は、相手に見守られているという安心感を与えます。 だから、怒られたり叱られたとしても自分を否定されたと感じることはなく、素直に反省することができ、失敗を次に繋げることができるのです。
内面は情熱的
人間味のある人は、優しく温かい雰囲気を醸し出している部分とは、正反対に、心の中にはとても情熱的な面を持っています。人間味のある人は、自分の目標が定まると、行動力と集中力を発揮します。 普段の温和な雰囲気の人間味のある人の雰囲気とはまるで別人のように感じます。しかし、その変貌ぶりが逆に、人間らしく映るのです。人間味のある人は、内に秘めた情熱で、目標に向かって、どんな困難なことにも立ち向っていきます。
人間味のない人の特徴
人間味のない人とは、人に対して関心がなく、物事に対しての反応が薄い、人間っぽくない人に対しての表現です。人間味のない人という印象になってしまうのはさみしい感じがしませんか。人間味のない人にならないようにするために人間味のない人の特徴を理解しましょう。
一人でいることが多い
人間味のない人は、単独行動を好む特徴があります。人に興味がないので、人と一緒にいることに価値を感じないのです。人間味のない人は、一人でもなんでもできてしまう人が多く、そのため、一人でいることに不便も感じません。 誰かと一緒に時間を過ごすと、思わぬことに巻き込まれる可能性もあります。人間味のない人にとって、誰かと一緒にいることは厄介ごとに巻き込まれる可能性があるため、自分にとっては人と時間を共有することは特にメリットがなく、デメリットになりうることだという考えがあるのです。
会話が続かない
人は、会話をすることで、相手のことを知ることができ、自分のことを知ってもらうことができます。会話というコミュニケーションが、人間関係を築き、お互いの関係を良好にします。会話は、相手が日頃どのようなことを思っているのか、どのような事を考えているのかを知るための術です。
しかし、人間味のない人は、そもそも、他人に興味がないので、相手の事を知ろうという考えはありません。そうなると、話が盛り上がることもなく、会話は続きません。 人間味のない人に話しかけても、素っ気ない態度を取られたり、ぶっきらぼうな返事だけで終わってしまうということもあります。相手に興味がないので、会話をするということに価値を見出だせないのです。
我が道を行く
人間味のない人は、他人のことを考えるということがないので、人に譲ったり、合わせることがありません。相手の立場に立って、物事を考えたり、相手のことを理解しようという気持ちがないのです。 自分のことだけを意識していて、周囲に対しての意識が極端に低いため、周りと歩調を合わせることができない、協調性がないのが特徴です。
人間味のない人は、周りに合わせる、譲るということをせず、自分の意思を貫く、我が道を行くタイプなので、周囲からは頑固で融通が利かない人と思われがちです。常に、自分の意思を通してしまい、柔軟な対応ができないので周囲と衝突してしまうこともあります。
精神面が強いと思われている
人間味のない人は、強靭な精神の持ち主です。周囲の人にどう思われても自分を貫くには、それなりの強い精神を持っていないとできません。 しかし、人間味のない人が自分を貫けるのは、精神力が強いからというよりは他人に興味がないので、他人からどう思われているかを全く気にしていないというのが大きいです。
また、人間味のない人はどんなときでも冷静で、顔色1つ変えないところがロボットのようで冷たく見え、人間らしくないという印象を与えます。人間味のない人に、全く感情の起伏がないわけではありません。 人間味のない人は、自分のことをよく理解しているので、自分の感情をうまくコントロールすることができるのです。感情をうまくコントロールできるので、感情が表に出ません。焦っているときも悲しいときも感情が表に出てこないので、周囲からはメンタルの強い人と思われているのです。
人間味のある人は魅力的?
人間味のある人は、感情を表に出すので、周囲の人からとてもわかりやすく親近感を持たれやすいです。そして、その感情には負の感情も含まれます。負の感情を出すということは、自分の嫌な部分も他人に見せているということです。 人は、強い部分だけでなく弱い部分も持っていて、それを見せてくれる人に魅力を感じます。
確かに強い人は、頼りがいがあるのでそれもまた魅力的な部分です。しかし、両方兼ね備えている方がもっと魅力的に映るのです。 人間味のある人の大きな特徴は、人に優しく温かいことです。いつでも人を温かく包み込んでくれるような素晴らしい人でも、弱くなったり怒ったりすることがあるということが、「こんな人にも弱い部分があるんだ」と自分と同じ面も持ってるという安心感を感じさせ、身近な存在に思えるのです。
そして、喜怒哀楽を敏感に感じ、感受性が豊かだからこそ、人の心の痛みがわかり、人に寛容で優しくいられるのです。自分の感情も人の感情も敏感に感じるのは、とても辛いこともあります。しかし、人としての1番の魅力は感情豊かであることなのです。
あなたは人間味がある?診断してみよう
いかがだったでしょうか。人間味のある人の性格や特徴を知れば知るほど、人間味のある人に憧れますよね。では、ここで、あなたに人間味があるかどうかを診断してみましょう。 以下の問いにYES/NOで答えてください。YESの数が多いほど、あなたは「人間味がある人」ということになります。
- 一人でいるより大勢でいる方が好き
- 友達が多い
- 困っている人がいると放っておけない
- 相手の言いたいことをしっかりと聞くことができる
- 感情がすぐに顔に出てしまう
- 人に合わせたり、譲ることができる
- プレゼントを選ぶのが好き
- 人の誕生日を覚えるのが得意である
- 悲しいドラマを観ると泣いてしまう
- 世話好きとよく言われる
人間味のある人になるためには?
いかがですか。人間味について知れば知るほど、人間味のある人になりたいと思ったのではないですか。では、人間味のある人になるにはどうすればのでしょうか。人間味のある人になる方法をご紹介します。
自分がされて嫌なことは人にしない
人のことを気遣える人は、自分がされて嫌なことは、人には絶対にしません。相手も同じ人間なので、嫌だと感じることはあなたと一緒です。 相手に喜んでもらうことは意識することでできますが、相手が嫌がることは無意識にしてしまいがちです。相手が嫌がることをしないためには喜んでくれることを意識するよりも難しいのです。 だから、最低限、自分がされて嫌なことは人にはしてはいけません。相手がされて嫌なことに注意していれば、自然と相手が喜ぶことができているのです。人に優しく温かい人間味のある態度で接することができるためには、人のことをしっかりと気遣えることが大切なのです。
感謝の気持ちを持つ
人に対して、感謝の気持ちを持つことはとても大切なことです。ただ、自分が誰かにしてもらったことだけでなく、自分が今、存在していることや場所、環境に感謝をしてみましょう。
自分が健康でいられること、自分が今、仕事をしていられることなど、当たり前の毎日を送ることができているのは、あなたの努力はもちろんですが、いろんなところでたくさんの人が関わって成り立っていることなのです。
人はどんなときでも、誰かに支えられて生きています。当たり前と思っていることも、自分一人の力ではないのです。そのことを実感することで、周りに対する思いも変わり、感謝の気持ちを持つことであなた自身が醸し出す雰囲気が変わります。
喜怒哀楽に素直になる
嬉しいときは喜んで、悲しいときには悲しむというように、自分の感情に素直になってみましょう。自分の感情を素直に出すのは、恥ずかしい気持ちや子どもっぽいような気もして、なかなか難しいかもしれません。
表情に出すのが難しければ、言葉にして相手に伝えましょう。誰かと感情を共有することで、自分の感情も表現しやすくなります。そして、相手もあなたに心を開いてくれます。そんな人があなたの周りに増えてくれば、自然に感情を表に出せるようになり人間味が出てきますよ。
ただし、腹が立ったときやイライラしたときに、ところ構わず自分勝手に感情を爆発させるのは、人間味のある周りを気遣える態度とはかけ離れているので厳禁です。
あなたも人間味のある人になりましょう
いかがだったでしょうか。人間味のある人がとても魅力的だと感じたのではないでしょうか。人間味のある人になることで、周りの人に癒しを与えて、幸せにすることもできます。そして、人間味のある人はになると、自分自身も生きていることを実感できる、有意義な生活を送る視野を持つことができますよ。
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