職場の人間関係のストレスに悩んでいませんか?
仕事を充実させるため、ワークライフバランスを実現させるためにも、職場のストレスは減らしたいもの。
では気にしないためにはどうしたらいいのでしょうか。この記事で具体的な思考法を7つ紹介します。
職場の人間関係に疲れた人に試して欲しい思考法
職場の人間関係に疲れ「もう自分ではどうにもできない」と思っていませんか。
そんな方は以下の思考法を試してください。実際に人間関係のストレスから解放された人もいます。
最悪な状況を考える
今の人間関係のマイナス面ばかりを考えるのは避けましょう。そうではなく、今の状況の中でも「この部分は救われているな」といったポイントを探してみるのです。
その際に役立つのが「考えうる最悪な状況を想像する」こと。
例えば「この人が直属の上司じゃなくてよかった…」「席が近かったらもっと最悪だったな」など。そうすると、今の状況が救われるような気分になります。
人それぞれの考え方がある
人は人、自分は自分。価値観をできるだけ押し付けない、かつ押し付けられないように意識するだけで、人間関係のストレスは大きく減り、自分の生産性も上がると思う。実際自分はそう感じている。
— ATSU (@atsueigo)
相手の意見を変えようとすると、無駄に体力・精神を消耗してストレスになるでしょう。
そうではなく「人それぞれの考え方がある」と割り切りましょう。そうするとスッと心が軽くなるのを感じられます。
今の状況をチャンスととらえる
「ピンチをチャンスに」は耳にしたことのあるフレーズでしょう。職場の人間関係の悪化もこのようにとらえてみませんか?
例えば先輩や上司との人間関係に悩んでいたとしましょう。この場合は「こんな先輩・上司のもとでも成果を上げられたらすごくない?」と考えてみるのです。
人間関係の悪さのみにとらわれて、仕事ができなくなるのはもったいないです。今こそ自分にできることに集中し、仕事に励んでみましょう。
同じ土俵に立たない
高校って凄く狭い世界だったから何かあっても耐えてきたけど、大学に入って広い世界に出てきた時「仲の良い人の悪口を簡単に言う人間と付き合う必要は無いな」って思って人間関係の整理をしたの、凄く良かった。
— 犬塚ヒカリ (@Hikahika82)
無駄な悩みも無くなったし、何より嫌な思いをしない。
例えば身に覚えの無い悪口や噂話に苦しめられているとしましょう。
そんなときは「悪口や噂話をするのはかわいそうな人」だと考えるのがおすすめ。それと同時に「自分は決してそんなことはしない」と心に誓うのです。
悪口や噂話は、巡り巡って発信者に返ってくるもの。そのことを心に刻み、その人を反面教師のようにとらえましょう。
苦手な人こそ好きになる
「苦手だな」と思う人の好きなところをできる限り挙げてみましょう。
例えば「いつもぶっきらぼうだけど仕事はきちんとやる」「家族を大切にしているようだ」など。その人の「愛すべき部分」が見えてくるでしょう。
そうすれば、たとえ「嫌だな」と思われることがあっても「この人も同じ人間だ」と思えるようになります。
できる限り距離を置く
人に会えない今こそ断ち切りたかった人間関係を一気に断ち切り人間断捨離する絶好のチャンス。自分にとって良い人間関係と悪い人間関係を冷静に見極め、関係を強化する/関係を断ち切るアクションを取っていくのに今以上の環境はない。歴史上で一番やり易い。
— Testosterone (@badassceo)
「もう自分ではどうしようもない」状況まできたら、必要最低限のやりとりはして、それ以外は距離を置いてみましょう。
そうすることでストレスフリーになり、心の余裕が生まれて本当に大切にしたい人との関係性を優先できるようになります。
「無理なら辞めてしまおう」と考える
「職場の人とどうしてもうまくやっていけない」
「人間関係の悪化で仕事にも悪影響が…」
こんな状況であれば、もう会社を辞めてもいいかもしれません。
退職届を書いてしまい、いつでも辞められるような準備をしてみましょう。それだけで心がスッキリすることもあります。
もちろん、そのまま本当に転職活動に励んでもよいのです。今の職場でうまくいかないからといって、他の会社でもうまくいかないとは限りません。
一方で気持ちが昂った状態でいきなり会社を辞めるのは避けましょう。
職場の人間関係でやってはいけないこと
たとえ「自分の働きかけでは職場の人間関係が改善しない」と気づいても、避けたほうがよいこともあります。例えば以下のようなことです。
イライラを周囲にぶつける
投げやりになってイライラを周囲にぶつけるのは避けましょう。良好な関係を築けていた人とも距離感が生まれてしまいます。
悪口を言う
「私が何度言ってもあの人はダメだ」
「こんなことがわからないなんておかしいんじゃないの」
そんな話を周囲にしていませんか。このような発言はあなたの魅力を下げてしまいます。さらに、言葉にすることでより負の感情を植えつけてしまうでしょう。
ひたすら我慢する
相手のひどい態度にただひたすら耐えていませんか。
もちろん周囲にストレスをぶつけないようにしているのは立派なこと。しかし、いつか爆発しかねません。限界が来る前にストレスの発散方法を考えるべきです。
仕事ができない言い訳にする
正直なところ、人間関係の悪化が直接仕事に影響することはあまり多くないでしょう。それよりもイライラが原因で効率が悪くなっていることが多いと考えられます。
それにも関わらず「あの人のせいで仕事ができない」と言い訳するのは避けましょう。もっと自分のことに集中して、仕事に邁進できれば上出来です。
職場の人間関係のストレスを対処する方法
ここでは職場の人間関係にイライラとして爆発しそうなとき、つまり緊急事態のときに試してほしい5つのステップを紹介します。
ストレス感情に気づく
職場の人間関係でイライラしたり、怒ったりしてしまうことは誰にでもあります。まずはそのようなストレス感情にいち早く自分で気づいてあげましょう。
そして心の中で「あ、今苛立っているな」と言葉にします。
可能であればそのストレスレベル(まだ抑えられる・もう少し続くと限界・爆発寸前など)をはかってみるのがおすすめです。
その場から離れる
自分のイライラや怒りの感情に気づき「このままでは何か嫌なことを言いそうなレベル」と感じたら、その場を離れましょう。
距離をとることで自分の感情のたかぶりを抑えることができます。
離れた場所で深呼吸
その場から離れたら、まずは深呼吸。
おすすめは鼻で吸って、口から吐く方法です。
鼻から入ってくる冷たい空気や、お腹の膨らみに集中すると、イライラの気持ちが和らぎます。
ストレス感情になった原因を考える
深呼吸して気持ちが落ち着いたら、なぜ苛立ち・怒りを感じてしまったのかを考えましょう。
先ほどまではその感情に心が支配されていた人も、深呼吸で客観的にとらえられるようになっているはずです。
ストレス感情が発生した状況を冷静に考え、心地よく過ごすためにはどうしたらいいのかを考えましょう。
相手の立場で考える
苛立ちや怒りの感情の原因が、誰かの発言や態度だった場合、その人の立場になって考えてみましょう。
もしかすると先ほどまでのあなたと同様、どうしようもない苛立ちが爆発してしまったのかもしれません。
こうやって自分のストレス感情をうまくコントロールして気持ちが落ち着いたら、職場に戻るようにしましょう。
職場の人間関係の悩みに役立つ本
職場の人間関係の悩みを和らげる方法は書籍でも紹介されています。今回は4冊紹介しましょう。
「職場のやっかいな人間関係」に負けない法: 「あの人」の言葉のクセに解決の糸口がある

「わかり合えない」と思い込んでいる状態は、相手に対して勝手な思い込みが存在する状態です。このことを理解するのに役立つのが本書です。
この本で紹介されているのは、認知科学をベースにした考え方「iWAM(inventory for Work Attitude and Motivation)」。職場で人が使う「言葉」に着目し、どういった思考の持ち主なのかを分析できます。
職場に存在する様々なタイプの人に、具体的にどのように対処すれば効果的なのかがわかるでしょう。
女子の人間関係
職場の女性同士の人間関係で悩みを持つ方に。
- 女性同士だから、ぶつかり合う。
- 女性同士だから、わかり合えない。
本書では「なぜ女性同士はうまくいかないのか」を客観的にとらえられます。
ケース別に女性との関わり方がわかるような構成になっています。あなたが今まさに悩んでいる状況と同様のケースがあるかもしれません。
他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論
そもそも職場はあらゆる人間が集まった組織。わかり合えない人がいるのは当たり前です。
しかし、そんなわかり合えない人とも一緒に働き続けなければなりません。どうしたらうまく意思疎通できるのか、毎日思い悩んでいる人もいるでしょう。
本書ではそんな悩みを、まず「わかりあえないこと」を自覚するところからスタートできます。そして「わかりあえない」人同士の間にある溝に、橋を渡す方法が解説されています。
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
この本は、人間関係の悪化から自分を守るために読むものです。
「どうにか人間関係を改善するために尽くしてきた」
「でも関係性はわからなかった」
「もう疲れた」
そんな人は本書を読んでみてください。
タイトルの通り、そんな人間関係のいざこざに「反応しない」練習ができます。
どうしても無理なら、転職・フリーランスも検討しよう
職場の人間関係の悪化は、個人の働きかけでは解決できないケースも多々あります。
「もう自分にはどうしようもない」
「職場に行くことを考えるだけで辛い」
そんな状態であれば、転職も視野に入れましょう。
また「これからはできるだけ人と関わらずに働きたい」と思っている人もいますよね。
そんな場合は、フリーランスという働き方も検討してみてはいかがでしょうか。
以下の記事ではフリーランスについて解説しています。こちらも合わせて確認してみてください。

