「あんなぞんざいな態度では、高学歴でも社会で通用しない」
「他の子には優しいのに、どうして私だけぞんざいな扱いを受けるの?」
といったように、ぞんざいな意味は傲慢で無礼、配慮に欠けて人の気分を害するような行動に対して用いられます。
今回は、ぞんざいな人とぞんざいに扱われる人の特徴や、ぞんざいに扱われないための対策をご紹介します。
ぞんざいな人の特徴とは?
特徴①行動が雑でデリカシーに欠ける
ぞんざいな人は基本的に面倒臭がり屋のため、心を込めて何かをするということが殆どありません。
下手でも丁寧に書かれた文字は、人を不快にすることはありません。ぞんざいな人は、下手を通り超して明らかに「汚い」文字を書き、読めない人がおかしいと思います。
コンビニのレジなどでお金を払う時、お札や硬貨を放り投げている人もよく見かけます。
何に対しても扱いが雑なので、しょっちゅう物を壊したり失くしたりします。
時間や約束にもルーズで、悪気はなくても人が気にしていることをずけずけと言うので、心を許せる友達も少ないようです。
特徴②一般常識に疎い
ぞんざいな人には普通の常識が通じないことが多々あります。それは彼らのルールが「自分自身」だからです。
彼らが持っているいわゆる一般常識は、子どもの頃親に教えてもらったものから更新されていないので、殆ど使い物になりません。
特徴③敬語をうまく使えない
普段から正しい言葉使いをしていないため、肝心な時に社会人として当然使われるべき敬語がうまく使えません。たとえ目上の人であっても、立場が弱いとわかればタメ口、命令口調を連発します。
特徴④まわりをバカにする
ぞんざいな人はいつでもどこでも自分が誰よりも有能だと思っているので、他人をことごとくバカにします。自分を高めるという発想はなく、他人の評価を落とすことで自分が優位に立てると信じています。
プライドが高く、自分より優れた人の存在を受け入れることができません。
特徴⑤責任感がない
面倒なことには出来るだけかかわらないようにします。仕事で失敗して上司から叱られると、「全部○○がやったことです」と自分より立場が弱く、逆らえないであろう人のせいにします。責任を逃れるためなら、平気で嘘をつくこともあります。
特徴⑥自分の利益になること以外関心を持たない
自分に利益になることとは、「いかに楽をして他人より優位に立てるか」です。
これといった趣味もなく、あったとしても便宜上のものや見せかけです。好きなのはギャンブルのような享楽的なものや、人の悪口、陰口です。
特徴⑦態度が横柄
自分はエライという根拠のない自信があるので、他人に対する態度がとにかく横柄です。
プライベートでお客の立場になると、まるで王様になったようなに錯覚に陥り、周りの迷惑も顧みずここぞとばかりに店員に威張り散らします。
特徴⑧相手によって態度が変わる
ぞんざいな人の中には、自分より立場が上の人に対しては従順ないい子を装う人が多いようです。
強いものを味方につけることで、自分が優位に立つ術を心得ているのです。
ぞんざいな人の態度の例
例①会話の主導権を取りたがる
話をしているとずかずかと割り込んできて、無理やり話題を自分のことに持っていきます。話の中心が自分でないと気が済まないからです。自慢話、苦労話などどうでもいいことばかりで、まわりは白けているのにそんなことはお構いなしです。
ぞんざいな人は、最初から人の話など聞く気はないし、人の気持ちやその場の雰囲気に配慮することができないのです。
例②部下(後輩)の指導が下手
人の上に立つ頃には、自分が育ててもらった頃の記憶や恩はきれいに忘れています。
もともと人の立場に立ってものを考えることをしないので、やむをえず新人の指導することになってもスムーズに伝わりません。部下や後輩はなかなか仕事を覚えられず、他の指導者を探すことになります。
例③主従関係を持ちたがる
ぞんざいな人は、常に人をあごで使って威張っていたい願望があります。そのため、自分より立場が弱い人をみつけると、強引に主従関係に持ち込もうとします。
しかしことがうまく運ばないと、自分より劣るものから受け入れられなかった事実に著しくプライドが傷けられ、怒りから執拗に相手を攻撃するようになることがあります。
例④相手の価値を認めることができない
無力だと思っていた相手が実は自分よりも優れていることに気付いても、それを認めることができません。なぜならぞんざいな人にとって、相手の価値を認めることは自分の価値を下げることになるからです。
相手が周りに認められる前に芽を摘んでおこうと弱点探しに躍起になり、陥れるためには手段を選びません。
やられる側は自分に何の落ち度もないため、なぜそのような行動をされるのか理解に苦しみます。
例⑤何でも知っているように振舞う
本当は知らないことでも、知っているように装います。ぞんざいな人は、「知らないということがバレると、自分自身の価値が下がるのではないか?」という強い不安を持っています。
実際には知らないので、つっこまれると延々とはぐらかし、「自分は知っている」と言い張ります。「すごいですね」のひと言が欲しいのです。
例⑤学歴や資格をひけらかす
知り合って間もない人に、聞かれてもいないのに学歴や資格を話したがります。場合によっては自分の配偶者や、家族のものにまで及ぶこともあります。
自分は有能だと信じている一方で、実際は何もできないし、やる根性もないこともわかっているので、人間関係を構築する際にそれらのツールを使ってまず相手を威圧し、有利に立とうと考えます。
ぞんざいな人は、人から下に見られるのが我慢できません。
例⑥感情的になりやすい
自分は有能だ、エライんだと思い込んでいるがゆえに、ひとたびそれを揺るがすような出来事が起こると、どう対処していいかわからなくなります。
上司や顧客の前ではまだ歯止めがききますが、そうでないときはパニックになって自分をコントロールできなくなります。
こうなってしまうと、ぞんざいな人には泣いたり怒鳴ったりする以外、自分の正当性をアピールする方法が残されていません。
ぞんざいに扱われやすい人
特徴①断るのが苦手
出来ないことをはっきりと断ることができない人は、最もぞんざいに扱われやすいと言えるでしょう。
断らなければやらされます。
その後もいわゆる『なんでも屋さん』『雑用係』的存在として、常に便利に使われるようになります。
どんなに頑張っても、「やるのが当然」としか思われません。
特徴②我慢強く、あまり文句を言わない
何を言われてもひたすら我慢し、愚痴もこぼさず現状に向き合う姿勢はとても素晴らしいのですが、場合によってはその忍耐力はあだとなります。
ぞんざいな人は決して人に敬意を払わないので、「この人にはどんな扱いをしてもいい」と思うでしょう。
何をされても言われても黙って耐え続けることで、結果として相手の驕った態度をますます増長させます。
特徴③すぐに謝る
謝るという行為によって、片方は立場が上になり、もう片方は立場が下になります。
本来なら謝る程でもないようなことを、指摘されてすぐに、無意識に「すみません」「ごめんなさい」と言っているうちに、あなたの立場はどんどん悪くなり、相手はつけ上がっていきます。
特徴④人から良く思われたい
人間なら誰しも心の中で「人から良く思われたいと」願っているものですが、度を過ぎると自分を見失います。
自分をしっかり持っていない人は隙が多いので、支配欲が強い人にとっては非常に踏み込みやすいのです。
まわりから好かれるように一生懸命やっているつもりが、結局はロボットのように誰かに操られ、理不尽なことを押し付けられても断ることができない、という最悪の状況に陥りかねません。
特徴⑤何かにつけて落ち込みやすい
小さなことですぐに落ち込んでなかなか立ち直れない人は、落ち込むことが癖になっています。
自分では気付かないうちに、まわりにネガティブなオーラをどんどん放っているので、次第に人が離れていきます。
フォローしてくれる人が一人でもいればいいのですが、孤立してしまうと弱者の立場に立つことになります。
そうなると、全てにおいて「二の次」扱いを受け、横柄な態度を取られたり、心無い言葉を浴びせられることも多くなっていきます。
特徴⑥見るからに気が弱そう
いつも地味な色の服を着ていたり、猫背で口数が少なかったりすると、何となく暗くて気が弱そうな印象を受けます。
本当は芯の強い人なのに、気が弱そうな外見を見ただけで「この人は自分に逆らえない」と判断され、見下されたような扱いを受けることになります。
ぞんざいな扱いを受けないためには?
①容姿を変える
とことん中身にこだわることも結構ですが、もし誰かからぞんざいな扱いを受けているように感じたら、まず自分の外見をチェックしてみましょう。
髪は整っていますか?
服装は清潔できちんとしていますか?
猫背でうつむき加減に歩いていませんか?
問題がなければ、次は自分の容姿でどこか変えることができないか、考えてみましょう。
ストレートヘアを巻いてみる
メガネをコンタクトにしてみる
いつも同じような服ばかり着ているのなら、思い切って全く逆のイメージの服を選んでみる
など、なるべく目立つところでやってみることです。
外見がマンネリ化してくると、消極的な印象を与えます。時には派手にイメチェンして、みんなを「おっ!」と驚かせてみましょう。
②話し方に気を付ける
人と話す時、いつも仏頂面で、口の中でもぞもぞと、呟くように話していませんか?
話し方一つとっても、快活な人、根暗そうな人など、相手に与える印象は様々です。
急にうまくしゃべれなくても大丈夫。毎日鏡に向かってしっかり口を開けて、笑顔ではっきりとした声で話す練習をしましょう。
話し方が変われば、周囲のあなたに対する態度も変わってくるはずです。
③失敗談を安売りしない
自慢話ばかりする人よりも、自分の失敗談を聞かせてくれる人には人間味を感じて好感が持てます。
しかし、話す相手を選ばないと、大変なことになります。
あなたの失敗談に共感して喜んでくれる人がいる一方で、あなたの弱みを見つけて見下してやろうと、四六時中チャンスを伺っている人もいるかも知れません。
また、あまりにも失敗談ばかり聞かされると、周囲に「何をやっても失敗する人」という印象を与えてしまうため、信用を失う可能性もあります。
失敗談は、ここぞという時の切り札に取っておきましょう。
④無駄な時間をなくす
無駄な時間をなくすとは、あなたの生活を充実させることです。
これまで何の目標もなく漫然と過ごしていた時間を、趣味や資格取得の勉強など自分をランクアップさせるために使いましょう。
お昼休みのすき間時間も、帰宅後のプライベートタイムも、自分のための予定をなるべくたくさん入れて、忙しい時間を楽しみましょう。そうすることで自分に自信が生まれ、他人に振り回されることもなくなります。
今までより頭の切り替えも早くなり、ものの見方も変わるので、まわりもあなたの変化にすぐに気付くはずです。
⑤自分軸で生きる
もしもあなたがこれまでやりたいことを我慢して、まわりの人優先の生き方をしてきたのなら、これからは自分優先で生きていきませんか?
受け身の生き方は、正当な感謝や評価を得ることを全て放棄し、ぞんざいな扱いに耐え、他人のために自分の貴重な時間と労力を費やす状況に甘んじることを認めているようなものです。
子どもの頃思い描いていた将来の夢を、もう一度思い出してみて下さい。誰かが敷いたレールなど、あなた自身の手でいつでも向かいたい方向に変えることができます。
今まで誰かがやっていたことは、これからは自分がやるようにしましょう。他人が中心だった人生の軸を、これからは自分を中心にして回していきましょう。
ぞんざいな人の特徴や態度!ぞんざいな扱いを受けないための方法は?のまとめ
ぞんざいな人とぞんざいに扱われる人の特徴を、それぞれの観点から見てきましたが、
最後にもう一つ、「ぞんざいに扱われていない人」はどうなのでしょうか。
彼らは涼しい顔をして実に精神的にタフで、状況に応じた的確な判断や行動をします。知識や技術を出し惜しみせず、できるのにいやみがないので誰からも慕われています。
自分が長年培ってきた性格を修正するのは大変です。そして流される人生は楽です。
それでも敢えて挫折や困難に向き合い、乗り越えながら陰の努力を怠らなければ、決して「ぞんざいな人」にも「ぞんざいに扱われる人」にもならないでしょう。