「引っ越しするんだけど、ガスの手続きってどうやってやるの?」「ガスの引っ越し手続きはいつやればいいの?」と疑問を抱えている人も多いでしょう。
ガスの引っ越し手続きは、引っ越し当日から起算して1〜2週間前までに行っておくのがベストです。方法も簡単で、たった5ステップで手続きできます。
本記事では、ガスの引っ越し手続きの手順やベストなタイミングをご紹介します。引っ越し前に必ずやらなければならない手続きですので、ぜひ参考にしてみてください。
ガスの引っ越し手続きを行うタイミングとは?
ガスの引っ越し手続きは、余裕をもって「引っ越し日の1〜2週間前」までに済ませましょう。
手続きは、電話またはインターネットから申し込みが可能です。インターネットで申し込みする場合には、受付期間が定められている可能性もあるため早めに行動しましょう。もしも、引っ越しするまでに3日を切っているようであれば、電話でガスの引っ越し手続きをしたほうが確実です。
また、引っ越しを機に、契約するガス会社を変更したい場合には、約1ヶ月前からガス会社のリサーチをはじめましょう。新居で契約できるガス会社はどこなのか、どの会社と契約すれば安くなるのか、などを調べる必要があるからです。
ただし、ガスの開栓には立ち会いが必要のため、引っ越しシーズンである2〜4月に引っ越しする人は「2〜3週間前」から手続きを進めておきましょう。手続きがギリギリになると、ガスの開栓作業の立ち会いの予約が取れず、引っ越し当日にガスが使えない可能性も考えられますので注意してくださいね。
ガスの引っ越し手続きを行う手順
ここからは、ガスの引っ越し手続きを行う手順を5ステップでご説明していきます。ガスの引っ越し手続きは、下記のステップで進めるのが一般的です。
1つずつ詳しくみていきましょう。
Step1:新しいガス会社を探す(従来のガス会社から変更したい場合)
先程にもご紹介したとおり、引っ越しを機に新しいガス会社に乗り換える場合、新居で契約ができるガス会社を探します。
2017年4月から、電気に続いてガスの自由化がはじまりました。このため、新居での新しいライフスタイルに合わせてガス会社の乗り換えをすれば、光熱費を抑えることも可能です。たとえば、旧居で東京ガスと契約していた場合、ニチガスやENEOS都市ガス、東京電力エナジーパートナーなどに変更できる可能性があります。現在のガス会社から別のガス会社に乗り換えた場合、どれくらいの節約になるのかを簡単に比較検討できる下記のようなサイトを活用して調べてみてください。
- 価格.com 電気ガス料金比
- エネチェンジ
上記のサイトでは、現在契約しているガス会社の名前や、毎月支払っているガス料金などがわかれば簡単にシミュレーションできますよ。場合によっては、年間1万円以上もの節約につながるケースもあります。ガス会社名や料金がわからない場合には、毎月ポストに投函される検針票やガスの請求書をチェックしてみましょう。
Step2:現在契約中のガスの使用停止手続きを進める
次に、現在契約しているガスの使用停止手続きを行います。これは引っ越し日の1〜2週間前に行えば大丈夫です。下記の表を参考に、ガスの使用停止手続きを進めていきましょう。
【ガスの使用停止手続きまとめ】
手続き方法 | 電話またはインターネット |
連絡先 | 契約中のガス会社 |
準備するもの | お客様番号がわかる「検針票」など |
立ち会いの有無 | 基本的に不要 (建物によっては必要な場合あり) |
ガスの使用停止手続きは、電話またはインターネットから申し込みが可能です。電話はなかなかつながらない場合があるため、日数に余裕がある人はインターネットで申し込むとよいでしょう。
申し込みをするときには契約者の氏名や電話番号、お客様番号などが必要になるため、検針票などを手元に準備しておきます。検針票がすぐに見つからずお客様番号がわからない場合、ガス会社によってはインターネットなどでお客様番号を照会することも可能です。その場合には、契約者の氏名や住所、支払い情報などを入力します。
また、ガスの使用停止手続きでは、基本的に立ち会いは必要ありません。ただし、オートロック式の建物などでガスメーターがある場所までガス会社の人が行けない場合には、立ち会いが必要になる可能性があることを覚えておきましょう。
Step3:続けて新居のガスの使用開始手続きを行う
旧居のガス使用停止手続きが終わったら、そのまま続けて新居のガスの使用開始手続きを行いましょう。同時に手続きしたほうが忘れてしまうこともなくスムーズです。下記の表を参考に、ガスの使用開始手続きを進めてみてください。
【ガスの使用開始手続きまとめ】
手続き方法 | 電話またはインターネット |
連絡先 | 新居のガス会社 |
準備するもの | ※ガス会社によって異なるため、必ずガス会社のホームページで確認する |
立ち会いの有無 | 有り |
ガスの使用開始手続きも、電話またはインターネットから可能です。手元に用意しておくものは契約を結ぶガス会社によって異なるため、必ずホームページで確認しておきましょう。
契約者の氏名や電話番号、新居の住所などを聞かれるだけで済む場合もありますが、なかには引き落としの口座番号などを聞かれるケースも少なくありません。そのため、事前に調べておくと慌てずに手続きできます。また、新居のガス使用開始手続きでは、ガスの開栓に立ち会える日時やガスの使用開始日なども質問されるでしょう。冒頭でも述べたとおり、引っ越し繁忙期の場合にはガス会社の予約が取れない可能性もあるため、早めに手続きしておくとよいでしょう。
Step4:旧居のガスの元栓を自分で閉める
いよいよ引っ越し当日。すべての荷物を運び終えたら、旧居のガスの元栓を自分で閉めます。ガスコンロが設置してあった場所に「黒いつまみ」があります。正面に立って見てみると、つまみは「縦」になっているはずです。そのつまみを押しながら回して「横」向きにしましょう。
これでガスの閉栓が完了です。後日、ガス会社の人がきちんと閉栓できているかなどのチェックに訪れる可能性もありますが、そのときは基本的に立ち会いの必要はありません。
Step5:新居でガスの開栓に立ち会う
最後に、新居でガスの開栓作業に立ち会います。これは、ガスの使用開始手続きのときに予約した日時で行われます。開栓当日は、開栓作業のほかにも点火の確認試験など、ガスを安全に使用できる状況かをチェックするのが一般的です。すべての作業はガス会社の人が行いますので、基本的に契約者がやることはありません。ガスの使い方など、何か気になることがあればこのときに質問しておきましょう。
また、ご自身が立ち会えない場合には、代理人に立ち会ってもらうことも可能です。もしも、旧居の引き渡しなどでガス開栓に立ち会えない人は、同居人や家族、友人などにあらかじめお願いしておき、立ち会ってもらいましょう。
ガスの引っ越し手続きで気をつける3つのポイント
ここで、ガスの引っ越し手続きで注意すべき3つのポイントをご紹介します。
ガス料金が納付書払いの人は、引っ越し当日に現金で精算する
旧居のガス料金を納付書で支払っていた場合、引っ越し当日に現金払いで精算することを覚えておきましょう。ガスの最終利用月は、多くの場合「日割り」で計算されます。旧居のガス会社が訪ねてきますので、その場でお金を払います。
ただし、クレジットカードや口座振替を選択していた場合には、引き落としによる精算も可能です。詳しくは、ガスの使用停止手続きをするときに確認しておくとよいでしょう。
新居でガスの種類が変わる場合には、現在のガス機器は使えない
引っ越し後にガスの種類が変わる場合、現在使用しているガス機器は使えないため注意しましょう。
そもそもガスには「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があります。都市ガスとは人口が密集している地域に導入されていることが多く、地下に埋められているガス導管を通して各家庭にガスが供給されています。一方で、人口の少ない地域に導入されている傾向があり、ボンベにガスを詰めて販売・供給しているのがプロパンガスです。このガスの種類によって、対応できるガス機器も異なります。
そのため、新居でガスの種類が変わる場合には、これまで使用してきたガス機器は使えないため買い換えなければなりません。具体的にガス機器とは、ガスコンロやガス暖房機、ガス給湯器などが挙げられます。
引っ越し先のガスの種類を事前に調べておかなければ、ガス機器の買い換えにより、急な出費が発生してしまいますのでしっかりと確認しておきましょう。
電気と水道の引っ越し手続きも忘れないで行う
ここまで引っ越し時のガスの手続きを詳しくご紹介しましたが、ガスの引っ越し手続きと同時に行っていただきたいのが「電気」と「水道」の引っ越し手続きです。ガスの引っ越し手続きばかりに気をとられて電気や水道の手続きを忘れてしまうと、せっかく引っ越ししても電気や水道が使えません。電気と水道の引っ越し手続きも、ガスのときと同じように簡単に手続きが可能です。すべての手続きをまとめて行ってしまうとよいでしょう。
ガスの引っ越し手続きは余裕をもって早めにやろう!
ガスの引っ越し手続きは、電話やインターネットを使った5つのステップで手続きできます。引っ越し日から起算して1〜2週間前を目安に手続きを進めましょう。また、ガスだけではなく、電気や水道の引っ越し手続きも一緒に行っておくとスムーズです。こうしたライフラインの引っ越し手続きを忘れてしまうと、引っ越し当日からガスや電気、水道が使えない可能性もあります。
引っ越し当日は荷物の運送などでバタバタすることが予想されますので、余裕をもって早めに行動しておきましょう。