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ゴーレム効果とは?期待で結果が変わる心理学?ピグマリオン効果との違いもご紹介

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ゴーレム効果とは、上司や教師の期待の低さが実際に部下や学生のパフォーマンスに悪影響を与えるという心理現象です。子供の成績が伸びない、部下が成果を出さないといった悩みはありませんか?そんなゴーレム効果の悪循環を断ち切るためのヒントと対策をご紹介します。

目次

ゴーレム効果とは?

ゴーレム効果は、教育心理学でよく使われる用語で、児童や生徒に対する低い期待が成績に悪い影響を与えることを意味します。 ゴーレム効果の話題には必ず反対の心理を意味する「ピグマリオン効果」も出てくるので、そちらも合わせて知っておくとよいでしょう。 子供は、親や教師の期待に込められた意図を読み取り、その期待になろうと行動する傾向があります。

低い期待は、結果的に学力を低いレベルに変化させてしまいます。こうしたゴーレム効果の心理は会社組織でも働いています。 例えば、上司が部下にマイナスの印象を持っていると、部下はモチベーションが上がらず成果も出ないことがあります。ゴーレム効果はこうした場合に働いて、部下の成績に影響を与えます。 さらに自分自身もゴーレム効果に陥ることがあります。「どうせ自分はこの程度の人間だ」などといった自尊感情(自尊心)が低い人は、ほんとうに「その程度の人間」になってしまう恐れがあるのです。

ゴーレム効果の由来・語源

ゴーレムは、神話や伝説に出てくる泥や青銅でできた召使いやロボットのことです。 ゴーレムは意思がなく、主人の指示のもとに動くものといわれています。そこから、自分の意思ではなく相手の指示や低い期待に沿って行動してしまうことを、ゴーレム効果と呼ぶようになったのです。

ゴーレム効果の具体例

ゴーレム効果が生じやすい場合を仕事編、学校編、スポーツ編に分けて具体的にご紹介します。同じような体験をしたり、周囲で見たり聞いたりしたことがある人もいるでしょう。 指導的立場にいる人は、自分がゴーレム効果を生み出していないか振り返ってみることをおすすめします。

【仕事編】上司と部下

上司に期待されるか、ダメな部下だと思われるか、扱われ方次第で部下は変わります。 職場では、ついゴーレム効果に陥るような関わりをしてしまいがちです。 「どうせ君にはできないだろう」「この仕事は君に向いていないよ」などのネガティブな発言はゴーレム効果が生じやすく、部下を今以上に「できない人」にしてしまう可能性が高くなります。

そのような否定的な決めつけをされると、部下は「期待されていないなら頑張らなくていいや」とあきらめてしまいます。 するとゴーレム効果が生じて、やる気をなくし、手を抜いたりミスしたりして周囲に迷惑をかけます。何気なく放った言葉でもゴーレム効果が生じてしまうことがあるので気をつけましょう。

【学校編】教師と生徒

ゴーレム効果が教育現場で検証されたことからもわかるように、教室は最もゴーレム効果が生まれやすい場所だといえます。 もし教師がふだんから「うちのクラスは落ちこぼればかりだ」と言っていたらどうでしょう。やはりゴーレム効果が生まれ、そのうち落ちこぼれが増えて、教師の言うように実際「落ちこぼれが多いクラス」になっていくはずです。 そこには「このクラスにはがんばって勉強するやつなんかいない」という決めつけがあります。こうした期待の低さはゴーレム効果を生み、学力の低下につながります。

またゴーレム効果は、問題を起こしがちな生徒に関わる際にも生じやすいといわれます。 「また問題を起こした」「いつも問題を起こす」という意識で接すると、ついゴーレム効果が生じやすい言葉を出してしまいます。 教師と生徒は、年齢や知識に圧倒的な差があり立場の違いもはっきりしているので、特にゴーレム効果が起きる可能性が高い関係といえます。

【スポーツ編】コーチと選手

スポーツの世界でもゴーレム効果に陥ることがあります。コーチが選手に向かって発する言葉は、競技という厳しい世界にいる選手にとって大きな影響を与えます。 自分の流儀を押し付けたり、「何度も同じことを言わせるな」「どうしてできないんだ」などと叱責したりすることでもゴーレム効果は生じます。 「できない選手」であることを前提にした指導はゴーレム効果が出やすくパフォーマンスの低下につながります。独裁的・衝動的・差別的な指導者の態度は、ゴーレム効果を起こしやすいのです。

ゴーレム効果の対策・回避方法

ゴーレム効果はあらゆる場所で起こる可能性があります。対策や回避する方法を知っていれば、全体でより成果を上げたり組織の人間関係を良くできるだけでなく、指示の受け手の自己イメージも変わってくるはずです。 先ほど挙げた具体例は、相手に「期待されていない」と思わせるものばかりです。ゴーレム効果が生じる典型だといえます。さらに経過がどうであろうと結果は悪いはずだ、という先入観や決めつけもあります。 特に、指導的立場にある人が、理想的な指導者であるように見せかけている場合にゴーレム効果が起こりやすいといわれます。

ゴーレム効果の対策や回避は「相手に期待する」ということに尽きます。 つまり「応援しているよ」とか「君ならできるよ」などと声をかけて期待を抱くことです。 ビジネスでは、よく「指示待ち部下」がいますが、それは彼らのやる気や経験不足だけが原因ではない場合もあります。やはり部下を承認せず、期待もしていなければ成果も出しにくいはずです。

相応の評価にもとづいた期待の言葉を伝えることがゴーレム効果を避けるポイントです。指導者が「きっとうまくいく」「乗り越えられる」というイメージを強く持つことで、生徒や部下に良い影響を与えることができます。 ただ、過度の期待はプレッシャーとなって、やる気の喪失や反発を招いたりすることもあるので注意が必要です。 また指導とはいえ、厳しすぎたり過度なペナルティを与えたりすると生徒や部下はやる気を失います。これは心理学の実験でも明らかになっています。強すぎる罰は逆効果になるだけなのであまりおすすめしません。

自分自身に期待が持てないときにもゴーレム効果が生じやすくなります。自分に期待していない、つまり「自分なんか、どうせ小っちゃい人間だ」などと思い続けていれば、それがいつか現実化してしまいます。 そんなときは自分のプラス面に気づく質問を、自分自身に投げかけてみてはどうでしょう。 例えば、「自分の人生で幸せだと思うことは何だろう」「今まで他の人から褒められたことを思い出してみよう」「ほんとうにワクワクしている瞬間はいつだろう」などです。

ゴーレム効果と正反対のピグマリオン効果

ここではゴーレム効果とピグマリオン効果の違いを解説します。 これら二つの効果は、方向性としては逆ですが基本原理は同じです。それを踏まえてゴーレム効果とピグマリオン効果の違いを理解しておきましょう。

ピグマリオン効果とは

ピグマリオン効果は1964年にロバート・ローゼンタールが行った実験によって世に知られました。教師の期待によって、生徒の成績が向上するという心理的効果のことです。 教師期待効果、ローゼンタール効果ともいいます。 教師に「あなたならできる!」と期待された生徒が、その期待に応えようと努力して良い成績を出すという心理がピグマリオン効果です。

このピグマリオン効果をめぐっては、実施されている実験の妥当性が問題視されており、再現性がなく偏った理論であるという批判もあります。 ただ多くの文献にピグマリオン効果についての言及があり、実際の教育効果もあることからいろいろなところで使われています。

ピグマリオン効果の具体例

もし自分の部下に、有能なのに本来の能力を十分発揮できていない人がいるとしましょう。その場合「なぜ、その目標を達成すべきか」を考えさせ、さらに期待を込めてうまく励ませば、早い段階で活躍してくれるかもしれません。 学校や家庭でもピグマリオン効果を活かすことはできます。 子供の気持ちに寄り添いつつ、「よくがんばっているね」「やればできるから、ひとつずつクリアしていこう」などと前向きな言葉をかけてあげましょう。

学力にしても業績にしても、相手に対して目標達成の力があることをきちんと言葉にして励ますことで、やる気が出たり自己効力感が高まったりします。 また自分自身についても同様にピグマリオン効果は働きます。 「自分は変われる」「まだまだ、やれる。がんばれる」と強い期待を持つことでポジティブな現実を引き寄せられます。

ゴーレム効果とピグマリオン効果の違い

ゴーレム効果は「あなたにできるわけがない」などといって相手に期待しません。これに対してピグマリオン効果は、相手に期待して成果につなげます。 期待している方向が正反対です。 つまり否定的な見方で関わるのがゴーレム効果で、見込みがあると考えて関わるのがピグマリオン効果です。どちらの方向に期待するかで、結果も大きく違ってきます。

ゴーレム効果と関連のある心理学用語

ゴーレム効果に関わる用語を解説します。以下にご紹介する用語は理論的に重なる部分もあるので、関連付けて覚えておくことよいでしょう。

ハロー効果

ハロー効果とは認知バイアスの一種で、何かを評価したり判断したりするときに他の高価値な特徴によって、その評価が歪められる心理現象です。 例えば、それほど意識していなかった人が、実は高学歴だったり資産家の子供だったりするのを聞いたとたん評価を変えてしまうことです。 人気タレントがCMに出てくる商品の価値が高く評価されることなどもハロー効果といえます。

ガラテア効果

ガラテア効果はピグマリオン効果とほぼ同義の心理効果で、期待される人ほど成果が上がる効果を指します。 上司や教師から肯定的に期待されることで、部下や子供自身が「うまくやれる」「自分はできる」といったやる気を出す場合などです。 「そうなりそうだと考える自分の行為そのものによって、ほんとうにその状況が実現してしまう」という自己実現的な予言ともいわれます。

ホーソン効果

ホーソン効果とは、医者から期待をかけられることが、患者の回復につながるという心理効果です。 患者がとても信頼する医師との密なコミュニケーションで期待されていることを感じ、「期待に応えたい」という気持ちが生まれた結果、患者自身の治癒が早まったという場合、ホーソン効果が生じたと考えられます。

「期待」が人生を変える

年齢を重ねるたびに大小の期待は裏切られ、あきらめることも多くなりがちです。 でも、ここで挙げた理論に則して考えれば、やはり何歳からでも人や自分に対して「期待」を持った方が幸せになれるということが言えそうです。 外国には「私たちの期待の質が、私たちの行動の質を決める」という格言があるそうです。いつまでも「期待することをやめない」という姿勢を持ち続けたいですね。

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この記事を書いた人

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