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「苦渋」の意味と使い方・例文・「苦汁」との違い・敬語表現

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目次

「苦渋」の意味と使い方

「苦渋」の意味と使い方について例をあげて記載しました。

意味

1.にがくてしぶいこと、2.物事が思い通りにいかず苦しみ悩むこと、またその様子、が主な意味になります。

1の意味で使うことは、ほぼありません。2の「物事が思い通りにならないで苦悩する心情や、その様子」として使われることがほとんどです。「苦渋の~」に続けて「苦渋の決断」「苦渋の選択」「苦渋に満ちた表情」など形容詞的な意味を担うことも多いでしょう。

「苦渋」の例文

苦渋を使った言葉で有名なのが「苦渋の決断」と「苦渋の選択」でしょう。それぞれにおける例文を紹介します。また「苦渋を味わう」などについても記載しています。

苦渋の決断

「苦渋の決断」とは、本当はそのようにしたくないけれども、他に手段がないために辛く苦しい決断を下すという意味です。

例文としては「先祖代々続いてきた家業を、苦渋の決断で辞めることにした。」などがあります。時代の変化で需要が減り、家業が立ち行かなくなったというシュチュエーションです。先祖代々受け継いできた仕事をやめるのは大変辛く苦しいことですが、継続が難しくなり生活に支障をきたす場合は、苦しくとも決断をしなくてはならないでしょう。

「彼女はとても真面目に練習していたが、監督は苦渋の決断でレギュラーから外した。」これも真面目さや練習量と実力は、必ずしも比例しません。勝負の世界では、どうしてもこういったことは起こります。外された当人はもちろんですが、頑張りを知りながら決断を下す監督も辛いでしょう。

自分の決断ではありますが、何か不都合があって、しょうがなくこうすることにした。という意味で使われます。

苦渋の選択

「苦渋の選択」とは、辛く苦しい思いをしながら、やむを得ず選択することです。

例文としては、「会社の経営状態が悪化しているのでリストラをしなければならない。苦渋の選択だが彼に辞めてもらうことにした。」「明日の試験だが、全教科勉強する時間がない。苦渋の選択で理科を諦めた」などです。

本当は、誰も解雇したくないけれど、会社の存続のためには誰かに辞めてもらわなければならない、本当は全教科勉強して万全の状態で試験に臨みたいけれど、時間がないのでやむを得ず一教科諦める。こういった、どうにもならない辛い状況下で決断することを指します。

苦渋を味わう

「苦渋を味わう」とは苦しみ悩むことを指します。単純に苦いものや渋い物を食べたという意味ではなく、心が苦くて渋い状態です。具体的には、物事が思い通りにいかず、悩み苦しんでいる様子を表します。例文としては「戦争に敗れた後、この国は長い間苦渋を味わった。」「勢いで起業してからしばらくは苦渋を味わった」などです。

一方、「苦汁を飲む」という、よく似た表現があります。混同している人が非常に多いですが、苦汁というのは「過去のつらい経験」という意味で、名詞的な使い方をします。それについては、後で詳しく説明します。

苦渋の破棄など

「苦渋の破棄」の意味の他、人気のカードゲームで使われているカードについても触れています。

苦渋の~がつく表現

「苦渋の~」とついた場合は、思い通りにならず、辛く苦しい思いをしながらあれこれ必死に考えた後の結論です。

例えば「苦渋の破棄」は、辛く苦しい思いで、契約や約束事をなかったことにする言葉です。ビジネスでは「A社とは長く仕事をしてきた。しかしA社の経営悪化が著しいため、業務提携の苦渋の破棄に至った」と使うことができます。また、恋愛においても「両親の強い反対で彼女との婚約は苦渋の破棄に至った。」という使い方ができます。

カードゲームにも

少年ジャンプに連載された「遊戯王」という少年漫画の中に出てくるカードゲームが、コナミによって商品化されました。遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)は、2011年には「世界で有数販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」として、2013年には「参加人数が最も多いトレーディングカードゲーム」としてギネス認定されています。

ゲームの遊戯王では「苦渋の決断」「苦渋の選択」「苦渋の破棄」「苦渋の転生」「苦渋の黙礼」など、「苦渋の」があたまについた名称のカードが多く登場します。200円~1000円ぐらいの値段で販売されています。

例えば、「苦渋の選択」は、デッキの5枚から1枚を相手に選択させ、それを手札に加え、残りを墓地へ捨てる効果を持ちます。何度かルールの改定があったものの「使用された相手が、提示された5つの選択肢から苦渋の末に1つを選択しなければならない」という意味合いで使用されています。

「苦渋」の類語

「苦渋」の類語の熟語、「苦渋」を使った言葉の言い換えを、ここでは紹介します。

熟語

「苦渋」と意味のよく似た類義語に、「苦悩」や「艱苦」、「苦衷」があげられます。「苦悩」は物事がうまくいかず、どうしてよいか迷い、あれこれ苦しむこという意味になります。苦衷は、「くちょう」と読み、同じく苦しく辛い心のうちを表わす語です。

艱苦は「かんく」と読みます。「艱」は難読漢字で有名ですので覚えておきましょう。意味は苦しみや悩みのことを指します。「艱苦」に耐えるなどという使い方をします。また「苦艱」と入れ替えて使用することもあります。

また、「艱苦」を使った四文字熟語に「艱難辛苦」があります。人生でぶつかる困難や苦労を表わし、「艱難辛苦」を乗り越える、「艱難辛苦」を共にする。といった使い方もします。

「苦渋の選択」の類似表現

「他に手だてがなかった」「仕方なく決めた」「やむをえなかった」「本当に難しい判断」などがあげられます。「苦悩の選択」「悩ましい選択」「辛い選択」「難しい選択」と言い替えることができるでしょう。

「苦渋」の言い換えでは、「しぶしぶ」「心ならずも」「涙をのんで」「意に反して」「不本意な」なども同義にとして使用されます。

「苦渋」と「苦汁」の違い

「苦渋」と「苦汁」の違いについてご存知でしょうか。同じ読み方、意味も似ているので、混同する人が多い熟語でですが、微妙な意味の違いや、使用法の違いについて例をあげながら解説しています。

苦渋の意味

「苦渋」はその時の状況や心の状態を表わしています。過去のことであっても「あの時は苦渋の決断だった」というような使い方をされます。また未来のことに対しても「これは苦渋の決断になるだろう」という風に使うことが出来ます。

「苦渋の決断」「苦渋の選択」という風に、「苦しく渋い」という形容詞的な使い方をすることも多いです。

苦汁の意味

苦汁は、過去の辛い経験を意味します。基本的には過去のことを指すと考えてよいでしょう。例として「昨年の選挙では苦汁をなめさせられた。」「先日の試合では苦汁を飲まされた。」をします。

「苦汁を飲む」「苦汁をなめる」は、「苦汁を飲まされた」「苦汁を舐めさせられた」というように、相手からやらされたという使い方が多い傾向にあります。

どちらの漢字をあてて良いか分からなくなった時は、「苦渋」は味覚の「渋い」を使用しているから「味わう」、「苦汁」は「汁」だから「なめる」や「飲む」を使うと覚えておくと間違えにくいです。

「苦渋」の敬語表現

「苦渋」の敬語表現について考察していきます。

敬語表現について

「苦渋」は自分の辛く苦しい心情を表現する言葉なので、「苦渋」自体に敬語は存在しません。自分自身の心情なので、直接敬語を使うことはできません。

しかし、例えば「苦渋の決断」や「苦渋の選択」の報告を受ける側に配慮した言葉を後に続けて使うことにより、尊敬語的な意味を持たせたり謙譲語的な意味を持たせて敬意を示すことができます。ここでは、そんな語についてご紹介します、

丁寧語

丁寧語は、「~です、~ます」を使って丁寧に表現するだけなので、敬意の有無は含まれません。

丁寧語は「苦渋の決断をしました。」「苦渋の選択になります。」など、後に続く語に「です」「ます」を付ければ問題ありません。

尊敬語

「苦渋の決断」「苦渋の選択」をしたことを報告する相手に敬意を示すため、相手を上げる尊敬語を使うと以下のようになります。

尊敬語では「この判断は苦渋の判断ですので、ご察しください」「苦渋の選択になりますがご推察ください」という言葉を続けると敬意を込めることができます。

けして本意ではないけれど、他に選択肢がないため、相手に不利益をや不快な思いをさせてしまうが、それを受け入れてほしいという気持ちを表わしています。

謙譲語

「苦渋の決断」「苦渋の選択」を報告する相手に敬意を示すため、自らがへりくだった表現である謙譲語を使うと以下のようになります。

「不況の波に耐えることができず、今月で、閉店するという苦渋の決断をいたしました。」「七合目まで登ってきましたが、今朝の天候を見て、残念ながら下山するという苦渋の決断をさせていただきました。」などになります。

謙譲語表現をしたい場合は、「いたす」「~させていただく」という謙譲語を後に付けることで、自らがへりくだって相手の立場を上げる謙譲表現になります。

こちらも、本当はそうしたくはないが、他の選択肢がないため、相手に不利益をや不快な思いをさせてしまうが、それを受け入れてほしいという気持ちを表わしています。

誰しも経験する苦渋の選択、決断はマイナスではない

「苦渋」の持つ意味を、多角的に調べてみました。「苦渋」は物事がうまく運ばず、苦しい辛い思いを抱くことです。切羽詰まった苦しみや痛みに対して、例えば「虫歯が痛んで苦渋の表情を浮かべる」という言い方はしません。

こういった時は、苦悶(くもん)という語を使う方がふさわしいでしょう。肉体的または精神的に苦しみもだえることを指しますが、苦しみ辛さそのものを表わしています。苦渋は、その時はつらく苦しい心の状態にあり、悩み苦しみますが、その先に何かしら好転する可能性も秘めた言葉です。

できれば経験したくないことですが、長い人生の中で、一度は「苦渋の決断」や「苦渋の選択」を経験することになるでしょう。その時に、この言葉はマイナスに聞こえるけれど、そうすることによって、何かを切り開いて良いことが起こることがあることを忘れないようにしましょう。苦しみ悩んだことが、良い未来に繋がることもあります。

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この記事を書いた人

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