葛(くず)とはマメ科の植物で、その根に含まれるデンプンを精製したのが葛粉(くずこ)。
そしてそれをお湯で溶かしたのが葛湯(くずゆ)です。
葛の根は、風邪や熱が出たときに漢方薬として用いられてきたもの。
そう、あの葛根湯の主成分でもあるんです!
さらに、疲労回復や腸内環境を整える作用もあり、遊び過ぎ&食べ過ぎが気になる年末年始にはぴったり☆
さらには、女性にうれしい効果もたくさん!!そんな葛湯の実力をご紹介します♪
葛湯が女性に優しすぎる3つの理由

その1 冷えを改善
葛湯には、ダイゼイン、ダイジンなどの「抗酸化物質フラボノイド類」が含まれています。
これには血管を拡張する作用があり、身体を芯から温めてくれます。
さらに、葛湯はとろっとしていますが、このとろみに保温の効果があり、ポカポカが長続きしやすいんですよ♪
その2 生理痛を緩和
マメ科の植物である葛は、大豆と同様に「イソフラボン」が豊富。
女性ホルモンに近い働きをすることで知られるイソフラボンが、ホルモンバランスを整えて生理痛を緩和してくれます。
また、葛には痙攣(けいれん)を和らげる鎮痙(ちんけい)作用というものがあり、この作用が生理痛の原因とされる子宮の強い収縮を抑制してくれます。
その3 脂肪を蓄えにくくする
なんと、ダイエットにまで効果を発揮するのが葛湯のすごいところ!
これは葛湯に含まれるサポニンという成分が関係しています。
サポニンは、健康&美容効果が高いと注目されている成分。
血液をサラサラにしたり、血中コレストロールを低下させたり、脂肪を蓄えにくくしたり、代謝を促進したりとダイエットの強い味方となってくれるんです!
葛湯ってどうやって作るの?
葛粉の選び方

葛粉はスーパーなどで売られていますが、成分表をよく読むことが大切です!
というのは、葛粉は貴重なものなので、片栗粉やコーンスターチを混ぜてかさ増しされているものが多いのです。
葛粉が50%以上含まれていると「本葛粉」として売られていますが、なかには、じゃがいもやさつまいもなどのほかのでんぷんと混ぜて売られていることも。
裏の成分表までしっかり確認して、葛粉が多く含まれているものを購入してくださいね♪
作り方
- 葛粉10gをまえもって温めたカップに入れ、ぬるま湯を少し注いで練るようによく溶きます。
- 沸騰したお湯100mlを注ぎ、手早くかき混ぜます。
- 葛湯が半透明になったら、仕上げにお好み量の砂糖を加えて完成♪
お湯の温度が低いと失敗する原因になるので必ず熱湯を注ぎましょう。
失敗した時は電子レンジで10秒〜20秒ほど加熱してからかき混ぜると上手くできますよ♪
さらに身体を温めたい人はショウガやスパイスをプラスしてみたり、金柑やハチミツ、レモンをいれるとこの時期に乾燥しがちなノドを潤すことができますよ☆
まとめ

葛湯はほかにも、免疫力の向上、神経系の安定、肝機能の向上などうれしい効果がたくさん!
消化にもいいので、目覚めの一杯に、ダイエット明けの一杯にも最適です☆抹茶を入れたり、黒蜜を入れたりして味を変えて楽しんでくださいね!

