大きな塊のチーズを炙り、パスタやリゾットにかけて楽しむチーズ料理「ラクレットチーズ」。レストランで味わうイメージが強いですが、実は材料さえ揃えれば自宅でも簡単に楽しむことができるんです。
今回はラクレットチーズの基本やレシピをご紹介します。
ラクレットチーズとは?
ヨーロッパでは「チーズフォンデュ」と並んで人々に親しまれている伝統的なチーズ料理「ラクレットチーズ」。一体どこで生まれたものなのでしょうか?
スイス生まれの伝統食
「ラクレットチーズ」は、スイス原産の「ラクレット」と呼ばれるセミハードタイプの牛乳チーズを使った伝統料理で、ラクレットとはフランス語で「削るもの」という意味。
塊のラクレットを温めたり炙ったりして溶かし、削り取ってパンやパスタ、野菜などにかけて食べるスタイルが特徴で、スイスを舞台にしたアニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場したことで日本でも一躍有名になったと言われています。
ハードタイプのチーズにしてはクセがなく食べやすいと言われるラクレットですが、独特の匂いが強く、買ってきたものの匂いは強すぎて食べられないという人もいるほど。
しかし、ラクレットの強い匂いは、温めることで和らぐため、いざ食べ始めると気にならなくなる人が多いようです。
パン、パスタ、リゾット、食べ方は無限大?
ラクレットチーズは、ラクレットを溶かして中央部分を削り取るようにして様々なものにかけて食べるチーズ料理です。
有名なチーズ料理「チーズフォンデュ」とほぼ同じで、パンやジャガイモ、野菜など。
チーズフォンデュとの違いは、パスタやリゾットなどのメイン料理にもかけて楽しめるところで、レストランなどでは大きなラクレットの塊を客の前で溶かし、パスタやリゾットにたっぷりかけるパフォーマンスをしてくれるところもあります。
フライパンでできる簡単ラクレットチーズ
ヨーロッパ諸国のようにラクレットチーズを自宅で楽しむにはラクレットを温める暖炉やラクレットオーブンが欠かせませんが、実はもっと身近な道具「フライパン」でも作ることができます。
ラクレットチーズの基本レシピ
材料
- ラクレット(スライスタイプがおすすめ) 適量
- フライパン(小ぶりのスキレットが好ましい。ホットプレートでも可) 1つ
- パンや野菜などの食材 適量
作り方
- フライパンを温めたら弱火にし、ラクレットを入れてまんべんなく熱を通す。
- チーズの色が変わり、トロッとしてきたらフライ返しでチーズをすくい、パンや野菜などにかける
ラクレットチーズを楽しむコツは熱々トロトロの状態ですぐに食べること。ラクレットは塊でも入手できますが、フライパンやホットプレートで楽しむときはあらかじめスライスされているタイプがおすすめ。小ぶりなものも多く販売されているので、目的に合ったサイズ、タイプを選びましょう。
ジャガイモを使ったラクレットチーズレシピ
「ラクレットチーズといえばジャガイモ」と言われるほど、ラクレットとの相性がいいジャガイモは、お酒のおつまみとしても人気の食材です。ジャガイモを使ったラクレットチーズのレシピをご紹介します。
ジャガイモの簡単おつまみ
材料(1人分)
- ラクレット 100g
- ジャガイモ 2個
- 黒胡椒 少々
作り方
- ジャガイモを塩ゆでにし、4分の1程度の大きさにカットする。
- フライパンで温めたラクレットチーズをまんべんなくかける。
- 黒胡椒を適量かけてできあがり
ラクレットをかけたあと、オーブンに入れて焼くと香ばしさも加わり更に美味しくなるのでおすすめです。
アレンジレシピ
ジャガイモを使ったラクレットチーズは、黒胡椒の他にもケチャップと乾燥パセリをかけてイタリアン風にしてもまた違った味わいが楽しめます。また、ジャガイモに飽きてきたら代わりにサツマイモを使うのもおすすめ。彩りもよく、サツマイモの甘みとチーズの酸味が絶妙です。
ラクレットチーズはヨーロッパの「鍋」
家族や親しい友人たちと食卓を囲み、おしゃべりの合間に塊のラクレットを少しずつ溶かしながら食べるラクレットチーズは、まるで日本の「鍋」のよう。自分のペースで楽しむもよし、大勢で楽しむもよし。ぜひ参考にして試してみてください。