レモン酢、レモンウォーター、レモン白湯、レモンケーキなど女性に支持されているレモン。
レモンの栄養、効果などの基礎知識に加えて、国産レモンと輸入レモンの違いやアボカドの変色予防効果など意外に知られていないレモン知識について紹介します。
レモンの基礎知識を解説
レモンといえば爽やかな香りと酸っぱさが特徴の柑橘類ですね。
その形や味を知らないという人はまずいないと思います。私たちの身近にあるレモンですが、その正体を知るべくさらに詳しく調べてみました。
レモンとは
レモンはミカン科ミカン属の植物で、その果実が私たちが普段食しているレモンとなります。
また、みかんやオレンジのように生で食べるような柑橘類とは違い、香りや酸味を楽しむ香酸柑橘類に属します。
レモン、ゆず、ライム、すだち、かぼす、シークワーサー etc.
レモンの歴史
原産地はインドのヒマラヤ地方と言われています。
レモンの原種であるシトロンは古くから地中海沿岸で栽培されていたという記録が残っています。しかし、シトロンとレモンの区別が曖昧なため、レモン自体はいつから栽培が始まったのかは不明のようです。
10世紀半ばになると、東地中海でもレモンの栽培が始まりました。11世紀半ばにはエジプトでもレモンが売られるようになりました。
古代ヨーロッパではレモンは観賞用として扱われていましたが、11世紀になると十字軍によってレモンの果汁を飲む習慣がヨーロッパ全体に広がったとされています。
そして迎えた大航海時代、船員の壊血病防止のためにレモンは活用されるようになりました。
船員には定期的にオレンジやレモンの汁を摂取させ、壊血病の予防策としてレモンを活用しました。
その後、イギリス海軍は船にレモンを積載することを義務付けます。
ビタミンC不足による壊血病の予防にレモンは大いに役立ったようです。
世界を回る船乗りたちにより、レモンは世界へと広まっていったと言われています。
ビタミンC不足により毛細血管が弱くなることで引き起る病気です。
皮膚や歯肉からの出血。貧血や衰弱といった症状が現れます。
また、消化器官や尿路から出血する場合もあります。
日本においての歴史
レモンは日本へは明治初期に伝わったと言われています。
明治~昭和にかけて日本へと大きく西洋文化が広まるのに伴い、西洋料理やスイーツで使われるレモンも日本へと広まってったようです。
そして現在、レモンは私たち日本人にとって欠かせない存在となりました。
品種
私たちがよく知るのはイエローの楕円形をしたレモンですね。しかし、レモンには私たちがよく目にするもの以外の品種もあります。代表的な品種を紹介します。
リスボン

私たちがよく知るのはイエローの楕円形をしたレモンですね。
しかし、レモンには私たちがよく目にするもの以外の品種もあります。代表的な品種を紹介します。
市場に出回る主力商品がこのリスボンです。日本におけるサンキストレモンがこの品種となります。
寒さに強く育てやすい品種のため、栽培農家も多く流通しやすいのかもしれませんね。
果汁が多くとてもジューシーです。また酸味も強くいかにもレモンっ!といった風味を持っています。
国産グリーンレモン

品種は私たちが知るレモンと一緒ですが、収穫時期の違いによりグリーンレモンというものがあります。
その名の通り緑色をしたレモンです。成熟する前に収穫するため未成熟のグリーンの状態となっています。しばらく経つと一般的なイエローのレモンとなります。
グリーンレモンは国内産のレモンとなります。主に広島県や和歌山県で栽培されています。
輸入レモンは出荷される時点ではグリーンの状態ではありますが、運搬中に黄色く成熟します。
グリーンレモンは国内産のみの希少なレモンと言えましょう。
マイヤーレモン

マイヤーレモンは中国原産と言われています。
レモンとマンダリンオレンジ、または一般的なオレンジを掛け合わせた品種と言われています。
一般的なレモンは楕円形ですが、マイヤーレモンは丸形となっています。
皮が薄く皮ごと食べることができます。
一般的なレモンよりも酸味が弱く、甘みは強めです。果汁も多く含んでいるため、果汁だけを使うよりも、果肉ごと食すことに適しています。
レモンとオレンジの良いところを両方持った品種ですね。
ポンテローザ(ジャンボレモン)

一般的なレモンの約4倍の大きさを持ったレモンです。歴史は不明ですが、柚子の一種とレモンが自然交配して生まれたのではと言われています。
形は一般的なレモンと同じような楕円形をしています。表皮は凸凹していおり柚子に近い感じです。
一般的なレモンよりも若干酸味は控えめですが、レモンの風味はしっかり残っています。
食用として栽培している農家は少なく、主に一般家庭で観賞用として栽培されることが多いようです。
レモンにはこれらの外にもユーリカ、ビラフランカ、ジェノバなどの品種があります。
レモンの栄養と効果効能
「レモンと言えばビタミンC!!」
レモンの栄養素でイメージするのはやっぱりビタミンCですね。
確かにビタミンCが豊富ですが、それ以外にはどのような栄養が含まれていて、どのような効果が期待できるのでしょうか?
まずはレモンに含まれる主な栄養素をまとめました。
※レモン約1個分のおおよその量
◆エネルギー及び三大栄養素◆
・エネルギー・・・12キロカロリー
・タンパク質・・・0.18g
・炭水化物・・・3.87g
・脂質・・・0.09g
◆ビタミン類◆
・ビタミンE・・・0.05㎎
・ビタミンB1・・・0.02㎎
・ビタミンB2・・・0.01㎎
・ビタミンB6・・・0.02㎎
・葉酸・・・8.55㎍
・パントテン酸・・・0.08㎎
・ビタミンC・・・22.5㎎
◆ミネラル類◆
・ナトリウム・・・0.9㎎
・カリウム・・・45㎎
・カルシウム・・・3.15㎎
・マグネシウム・・・3.6㎎
やはりビタミンCの含有量がとても高いです。
また葉酸、カリウムも豊富です。これらの栄養素によってどのような効果が期待できるのでしょうか?
ビタミンCの効果、効能
コラーゲンの合成
皮膚や血管、粘膜、骨などに含まれている繊維状のタンパク質がコラーゲンです。コラーゲンは細胞と細胞をつなぐ役割をしています。
コラーゲンが細胞と細胞をしっかりとつなぐことで、肌や血管は柔軟性と弾力を保ち、そして丈夫さを保つことができます。
そのためコラーゲンが不足してしまうと、肌や血管は柔軟性を失い弱くなってしまいます。
肌や血管、骨などの健康を保つためにはコラーゲンが必須ということですね。
そしてこのコラーゲンを合成するのに欠かせない栄養素がビタミンCです。
ビタミンCが足りていないとコラーゲンが合成されず、肌や血管などはどんどん弱くなってしまいます。
それが如実に現れるのが肌ですね。コラーゲンが不足し、細胞同士がしっかりとつながっていないことで、シミやたるみができてしまうのです。
しっかりとコラーゲンを合成するためには、ビタミンCを摂る必要があります。
壊血病の原因もコレ!
レモンの歴史の中に記述しましたが、船乗りたちの壊血病の原因はビタミンC不足でした。
これもまたビタミンC不足によってコラーゲンがしっかりと合成されないことが原因です。
コラーゲン不足により血管が弱まることでダメージに弱くなり、皮膚や歯ぐきから出血、貧血などの症状が現れてしまうのです。
コラーゲンは美肌成分という役割だけではなく、カラダの健康を維持するためにも大切な成分なのです。
しみ、そばかすの予防

「ビタミンCと言えば美白作用♪」
というイメージですね。
体内に存在するアミノ酸の一種であるチロシン。
肌が紫外線などの刺激を受けるとチロシナーゼという酵素の働きによってチロシンは黒く変色します。この変化したものがメラニンです。
発生したメラニンは新陳代謝によって時がくれば剥がれ落ちます。
しかし、新陳代謝が上手く行われないことで、いつまでも剥がれ落ちずにしみやくすみといったものができてしまうのです。
ビタミンCはメラニンを作り出す原因の一つであるチロシナーゼの働きを抑制する作用を持っていると言われています。
チロシナーゼが働かなければ、メラニン色素は作られません。
しみやくすみができてしまうことを防ぐことから、ビタミンCには美白作用があると言われています。
抗酸化作用
βカロテンや亜鉛など抗酸化作用を持つ栄養素はありますが、ビタミンCもまた強い抗酸化作用を持った栄養素です。
抗酸化作用とはよく耳にすると思いますが、今一度どのような作用なのかを詳しく紹介します。
活性酸素とは・・・
簡単に言うと酸化とはものが錆びたり、腐ったりすることです。
物質だけでなく、ヒトのカラダも酸化します。
ヒトは酸素をエネルギー源としますが、その過程で一部の酸素は活性酸素へと変化します。
酸化とはいわゆる老化ということにもなります。
細胞が老化してしまうことで細胞の機能が失われ、カラダの至る所に支障が出てしまうのです。
活性酸素による細胞の老化はあらゆる病気の原因となっているとも言われています。
体内の活性酸素が増える
↓
細胞が酸化(老化)する
↓
病気が引きおこるリスクが高まる
病気以外にも、皮膚細胞が酸化することで肌の老化も起こります。
抗酸化作用とは・・・
健康と美容のためには体内の活性酸素が増えすぎないようにする必要があります。そこで必要となるのが抗酸化作用です。
抗酸化作用とはその名の通り酸化に抵抗する力です。
ヒトは本来、抗酸化力を体内に備えています。しかし加齢によりその力は弱まってしまいます。
それを補うための方法の一つが
「食べ物から摂取する」
というものです。食べ物に含まれている抗酸化作用を持つ栄養素を摂ることで、体内の抗酸化力を高めることができると言われています。
その栄養素の一つがビタミンC!レモンはビタミンCがとても豊富です。
そのため、ビタミンCによる抗酸化作用によりカラダの老化抑制が期待できるのです。
免疫力アップ
「風邪にはビタミンCが効く!」
なんて言われたりもしていますね。
ビタミンCは免疫力を高める作用があるため、風邪をひくにくくし、もし風邪にかかったとしても早く回復させる作用があると言われています。
ビタミンCは体内に侵入したウイルスや雑菌を撃退します。
また、ウイルスや雑菌と戦う白血球の働きを高める作用も持っています。
そのため、風邪をひいたとしてもビタミンCを摂ることで早めの回復が望めるとされています。
また、ビタミンCはコラーゲンを合成します。コラーゲンにより細胞がしっかりと包まれることで、細胞がウイルスに感染しにくくなります。
ビタミンCの免疫力アップ作用により、風邪やインフルエンザの予防だけでなくアレルギーや花粉症などの発症も抑制することも期待できます。
貧血予防、改善
貧血の原因はいくつかありますが、大半を占めているのが鉄不足による鉄欠乏性貧血です。
「それなら鉄分を摂れば良いのでは?」と思いますよね。
確かに鉄分を摂ることで貧血の予防、改善は望めます。
しかし鉄はカラダに吸収されにくいという性質を持っています。食べ物から鉄を摂取したとしても、カラダに吸収されるのは約10%しかないと言われています。
そこで役にたってくれるのがビタミンCです。
ビタミンCは胃の中で鉄と作用し、吸収しやすい状態にするとされています。
また、赤血球を作るうえで欠かせない葉酸の働きをサポートします。
血液を増やすためには鉄や葉酸を摂るだけでなく、ビタミンCによって吸収率を高めることも大切です。
ストレスへの対抗力アップ
ヒトのカラダはストレスを感じると副腎からアドレナリンを分泌します。
アドレナリンは血圧を上げる、血液中の糖を増やすなどをしエネルギー生産をアップする働きを持っています。
エネルギー生産量が増えることで、カラダへの負担が軽くなりストレスへと対抗することができます。
ビタミンCは副腎に働きかけアドレナリンを増やすサポートをします。
それにより、ストレスに対抗する力を強めることが期待できるのです。
ストレスに負けないカラダを作るためにもビタミンCをしっかり摂りましょう!
アルコールの分解、二日酔いの予防
アルコールは体内に吸収されるとアセトアルデヒドという物質に変化します。
最終的には二酸化炭素と水に分解され体外に排出されるのですが、アセトアルデヒドが体内に残ったままだと頭痛や吐き気といった二日酔いの症状が現れてしまいます。
ビタミンCはアセトアルデヒドの分解を助けるため、二日酔いの予防に効果があります。
タバコの無毒化
実際に自分が吸っていなくても受動喫煙でタバコの煙を吸ってしまうことってありますよね。
タバコを吸うことで体内の活性酸素は増えると言われています。
ビタミンCには抗酸化作用があるため、体内の活性酸素を除去します。
その作用によりタバコの持つ毒性を無毒化すると言われています。
コレステロールの正常化
コレステロールは胆汁酸へと変化し体外へと排出されます。
ビタミンCはコレステロールを胆汁酸へと変化させる作用を持っています。
そのため体内のコレステロール量を減少し、正常化させる作用があると言われています。
がん予防
ビタミンCの作用で今注目されているのが「がん予防作用」です。
胃がんや肝臓がんの原因は「ニトロソアミン」という物質ではないかと言われています。
ニトロソアミンは食べ物による摂取だけでなく、体内でも生成される物質です。
ビタミンCは腸内でニトロソアミンが生成されるのを抑制すると言われています。
また、抗がん作用を持つインターフェロンの生成を促進するとも言われています。
発がん物質を抑制し、抗がん物質の生成を促進するとして、ビタミンCの抗がん作用が期待されています。
ウイルスなどに感染したときにそれを壊すために体内で作り出されるタンパク質の一種。
葉酸の効果・効能

レモンは葉酸も豊富に含まれています。
葉酸による期待できる効果をまとめました。
貧血予防・改善
葉酸は赤血球を作る際に必要な栄養素です。
葉酸が不足していると正常な赤血球が作れず悪性貧血を引き起こしてしまう場合があります。
レモンには鉄の吸収を促進するビタミンCが豊富に含まれています。
そのため、貧血予防の効果が期待できます。レモンのビタミンCと葉酸のWの作用で貧血の予防、改善が期待できます。
◆ 胎児の成長に欠かせない栄養素
「妊婦さんは葉酸を積極的に摂ること。」
妊娠中は葉酸をしっかりと摂ることが大切だと言われています。
葉酸は細胞の核に存在している核酸を作る際に必要な栄養素です。
葉酸が不足していると核酸が作れずに、正常に細胞分裂できなくなってしまいます。
すなわち胎児の成長を妨げてしまうということになります。
そのため、妊娠中はしっかりと葉酸を摂る必要があるのです。
つわりの症状のひとつとして酸っぱいものが食べたくなる場合があります。そんな時にもレモンは役立ってくれますね♪
胃腸粘膜の保護
葉酸は細胞分裂に必須な栄養素です。
細胞分裂がしっかりと行われていないと最初に粘膜に症状が現れます。
粘膜は傷つきやすく新陳代謝のサイクルが早いため、その兆候が現れやすいのです。
特に胃腸粘膜の細胞分裂がスムーズに行われずダメージを覆ったままだと、腫瘍やがんの発生リスクが高まってしまいます。
反対に葉酸がしっかりと足りており、細胞分裂が正常に行われていれば、粘膜は正常かつ健康であり、腫瘍やがんの発生リスクを下げることができます。
粘膜は常に健康でいることが大切ですね。そのために葉酸はしっかりと摂りたいものです。
カリウムの効果・効能
むくみの改善
カリウムは体内の水分量を調整する作用を持っています。
そのため、体内の水分量がふえてしまうことで起こるむくみの予防、改善が期待できます。
利尿作用
カリウムは体内の塩分と水分を結合させ、体外に排出する作用を持っています。
カリウムを多く含むものを食べるとトイレが近くなるのはこの作用によるものです。
この利尿作用によって血圧の上昇を抑制する、腎臓の老廃物を排出するなどの効果が期待できます。
クエン酸の効果・効能

レモンの酸っぱさの素はビタミンCとクエン酸です。
クエン酸にはどのような効果が期待できるのでしょうか?
疲労回復
「酸っぱいものを食べると元気になる!」
これはクエン酸による効果と言われています。
食べ物などで体内に摂り入れた栄養素はエネルギーに変える必要があります。
このエネルギーを生み出す回路を「クエン酸回路」と呼びます。
クエン酸を摂ることでこの回路がスムーズに働き、エネルギーがどんどん生まれ、疲労が早く回復することができると言われています。
レモンや梅干しなどのクエン酸が含まれた酸っぱいものを食べると元気になるというのは、本当なんですね♪
◆ ビタミンB群の吸収率アップ~疲労回復~
クエン酸はクエン酸回路をスムーズにし、エネルギーをどんどん生み出し疲労回復を促します。
ビタミンB群はタンパク質や脂質を燃焼させエネルギーを生み出します。
クエン酸はビタミンB群の吸収をアップさせる作用も持っているとされています。
クエン酸回路がスムーズに働くこと、疲労回復作用のあるビタミンB群の吸収をアップさせること。
この2つの作用で高い疲労回復効果が望めます。
食欲増進
クエン酸はその名の通り「酸」です。
酸は胃腸を刺激し、胃液の分泌を増やす、胃の活動を活発にするため食欲増進作用があると言われています。
キレート作用
クエン酸は体内に摂りこんだミネラル類を包み込む性質を持っています。
それにより、ミネラル類が酸素に触れ酸化してしまうのを抑制します。これをキレート作用と呼んでいます。
この作用により、ミネラル類の体内への吸収率がアップするとされています。
ミネラル類をしっかりと吸収するためのサポートをクエン酸は行うということですね。
レモンポリフェノールの効果・効能
レモンには主に2種類のポリフェノールが含まれています。
・ヘスペリジン
・エリオシトリン
この2つのポリフェノールもまたカラダに良い効果をもたらしてくれます。
ヘスペリジン
ヘスペリジンは柑橘系に多く含まれているポリフェノールです。ヘスペリジンに期待できる効果がこちら。
- 抗酸化作用
- 末梢神経の強化
- 血圧の上昇を抑制
- コレステロール値の安定
- 抗アレルギー
- 骨の強化
抗酸化作用により体内の活性酸素を減らすことが期待できます。
また、末梢神経を強くし血液がカラダの隅々までしっかりと届くことも望めます。
カラダの隅々まで血液がしっかりと届くことで、細胞の生まれ変わりがスムーズになり、健康面、美容面ともにさまざまな良い効果があることでしょう。
ヘスペリジンは骨を強くする作用もあるとされています。そのため、骨粗しょう症の予防も期待できます。
エリオシトリン
レモンの皮の部分に多く含まれているポリフェノールです。
レモンの黄色色素の素はこのエリオシトリンが主となっています。エリオシトリンには以下の効果があると言われています。
- 抗酸化作用
- 血圧の上昇を抑制
- 筋肉の老化を防止
- ダイエット作用
エリオシトリンは強い抗酸化作用を持つと言われています。
また、血圧の上昇を抑制する、過負荷時の筋肉の老化を防止するという作用からアスリートの方々にも注目されている成分でもあります。
腸での脂肪の吸収を抑制する作用も持つことから、ダイエット効果も望めると言われています。
ポリフェノールはカラダにとって絶対に必要というものではありません。
しかし、その多くはカラダにとってとても良い作用を持っています。
レモンのポリフェノールもまたカラダに良い作用を持っているので、積極的に摂りたいですね。
リモネンの効果・効能

レモンの爽やかな香り・・・癒されますよね~♪
この香りの素となっている精油成分がリモネンです。リモネンにもまたカラダに良い作用があります。
- リラックス作用
- 覚醒作用
- ダイエット
- 食欲増進
- 育毛、美髪効果
- がんの予防
リラックス作用
柑橘類の香りを嗅ぐとホッとしませんか?
リモネンにも脳内でα波を出す作用があると言われています。
そのため香りを嗅ぐことでリラックスすることができるとされています。
脳波の波形の一つ。
気持ちが落ち着いているときに現れる波形と言われています。瞑想状態のときに現れやすいです。
覚醒作用
交感神経を刺激し代謝を活発にさせると言われています。
脳をスッキリさせたい時にレモンの香りを嗅ぐと良いそうです。目覚めの時、集中したい時などに役立ってくれそうですね。
ダイエット
交感神経を刺激し、エネルギー代謝を活発にすることからダイエット効果もあると言われています。
痩せるためにはエネルギーがしっかり代謝されることが大切ですからね。
また、脂肪分解酵素であるリパーゼの分泌を促し、脂肪の燃焼を促進します。
このような作用を持っていることから、リモネンにはダイエット効果があると言われています。
食欲増進
唾液の分泌を促し、消化吸収を促す作用を持っています。そのため食欲増進効果が望めます。
また、胃粘膜保護の作用も持つため、胃の健康を守ります。
ダイエット効果と食欲増進効果の2つを持つリモネン。なかなかユニークですね♪
育毛効果・ニキビ、吹き出物の予防
抜け毛の原因である5αリダクターゼの活動を抑制すると言われています。
5αリダクターゼは男性ホルモンであるエストロゲンと結合し、ジヒドロテストステロンという強力な男性ホルモンへと変化します。
このジヒドロテストステロンが分泌されることで、抜け毛が多くなるとされています。
女性の場合、男性ほどではないにしてもジヒドロテストステロンは分泌され、薄毛や抜け毛の原因となることもあります。
またジヒドロテストステロンはニキビや吹き出物を発生させる原因とも言われています。
肌の健康を保つうえでもリモネンは摂りたいですね♪
がんの予防
がん細胞の増殖を抑制し、アポトーシスという細胞死を促すとされています。
また、免疫力をアップさせる作用も持つことから、がんの予防に効果があると言われています。
人体に不必要な細胞や、有害な細胞を細胞死に誘導し、排除する仕組み。
有害な細胞にはがん細胞も含まれます。
国産レモンと輸入レモンの違い
市場に出回っているレモンのほとんどは外国産となっています。
現在、国産のレモンは市場の10%以下とのことです。少ないですね・・・。
手に入りやすい輸入レモンと手に入りにくい国産レモン。
どちらを選ぶとしたらやっぱり手に入りやすい輸入レモンになってしまいます。
しかし、輸入レモンで気を付けたい点があります。それが・・・
「農薬とポストハーベスト」
輸入レモンの多くは広い栽培地で効率よく育てるために、大量の農薬を使っていることがあります。
またポストハーベストとは収穫後に果物や野菜に散布する農薬のことです。遠い外国へと運ぶには時間がかかります。
その間カビや腐敗が起こらない為にポストハーベストを施すのです。
ざっくり言うと果物に塗られているワックスがポストハーベストです。
ポストハーベストは栽培の際に使われる農薬よりも濃度が高いと言われています。また、中には発がん性や催奇形性のリスクがあるものもあります。
怖いですね・・・((((;゚Д゚))))
ポストハーベストは皮だけでなく中身にも浸透してしまっている場合もあるようです。
たとえキレイに洗ったとしても危険だと言うことです。
輸入レモンは手に入りやすいですが、農薬やポストハーベストのリスクを考えるとできるだけ避けたほうが良いのかもしれません。

安心できるのは国産レモン!
国内で栽培されているレモンはポストハーベストが施されていません。
また、栽培の際も農薬を使っていないものも多いです。
そのため安心して食すことができます。
甘みもある国産レモン!
レモンと言えば酸っぱさが特徴ですが、国産のレモンは甘さも持っています。
輸入レモンは糖度が約1%前後です。それに対し国産レモンは約12%前後の糖度を持っています。
そのため、酸っぱさの中にも甘さが感じられとても美味しいです♪
レモンを使った簡単レシピ♥
栄養があるからとそのままガブっと食べるのはキツいですね・・・。
そこで、簡単にできるレモンレシピを紹介します。
レモン酢
- 1000㎖の瓶1個(電子レンジ対応のもの)
- レモン(国産がおススメ)・・・2個
- 酢・・・400㎖
- 氷砂糖・・・200g
作り方
①保存する瓶は煮沸消毒し、しっかり乾燥させておきましょう。
②レモンをしっかりと洗い、5㎜~1㎝幅の輪切りにします。
③瓶にレモンと氷砂糖を交互に入れます。
④酢を入れます。
⑤蓋をせず、電子レンジで加熱します。500Wで40秒、600Wで30秒。
⑥蓋をして常温で12時間置いたら完成です。
お酢にもクエン酸が豊富に含まれています。レモンとお酢のWの疲労回復効果が望めます。
水や炭酸水で割って飲む、ドレッシング代わりに、ヨーグルトに混ぜるなどいろいろ使えます。
常温で約1年間保存可能です。いつでも使えるように常備しておくと良いですよ。
レモンウォーター
- 1000㎖の瓶
- レモン・・・1/2個
- ミネラルウォーター・・・800㎖
作り方
①瓶は煮沸消毒し、しっかりと乾燥させます。
②レモンは5㎜~1㎝の輪切りにします。
③瓶にレモンとミネラルウォーターを入れ、一晩冷蔵庫で冷やせば完成です。
酸味が強いと感じる場合は、はちみつで甘さを足してください。
レモンには覚醒作用があるため、朝目覚めの一杯にピッタリですよ♪

レモン白湯
- カップ1杯分の白湯(40~50℃くらい)
- レモン・・・1/2個
カップに入れた白湯にレモンを絞ったら完成です。
ビタミンCは熱に弱いため、あまり高温のお湯を使うのは止めましょう。
ある程度冷めてからレモン果汁を加えるようにしてください。
温かい白湯を飲むことによって、腸が活発になり便秘解消効果も望めます。
はちみつレモンのレアチーズケーキ
- レモン・・・1個
- はちみつ・・・大さじ3
- ビスケット・・・6、7枚
- クリームチーズ・・・200g
- 生クリーム・・・200g
- 砂糖・・・50g
- 粉ゼラチン・・・8g
- 水・・・40cc
- ケーキを固める型
作り方
①レモンは洗った後に2㎜くらいの薄切りにし、はちみつに漬けておきます。
②ビニール袋にビスケットを入れ綿棒などで叩き砕きます。
③粉ゼラチンと水を合わせ、弱火にかけて溶かしておきましょう。
④室温で柔らかくしたクリームチーズ、砂糖を合わせて滑らかになるように混ぜます。
⑤生クリームを数回に分けて加えます。
⑥溶かしたゼラチン、はちみつレモンの汁を加えます。
⑦ビスケットを敷いた型に⑥を流し込み表面を均しましょう。
⑧冷蔵庫で1時間ほど冷やし固めます
⑨はちみつレモンを乗せたら完成です。ミントの葉を飾るとさらに見た目もキレイになりますよ♪
熱を加えないのでビタミンCが壊れる心配はありません。オーブンを使う手間もないので意外と簡単にできちゃいます。
クリームチーズ、生クリームのタンパク質も摂れる栄養たっぷりのケーキです。
まとめ
レモンティや唐揚げにかけるなど、普段何気なく口にしているレモン。
ビタミンCやクエン酸、ポリフェノールなど私たちのカラダに役立つ栄養素がたっぷり含まれています。
レモンには魅力がたっぷり詰まっています♪
私もこれからはもっと意識して積極的にレモンを摂っていこうと思います。
レモンを活用して健康と美容に役立てちゃいましょう!

