知情意とは?「知」「情」「意」3つのバランスの重要性と維持方法を徹底解説

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知情意という言葉を聞いたことがありますか?知情意とは、哲学者カントが提唱した人間の心の3つの働き、「知性」「感情」「意志」の事です。私たちがこの世でうまく生きていくためには、実はこの知情意をバランス良く保つ事が重要なのです。

目次

知情意は人間性をなす3要素

私たちの人間性は、知情意の3つの要素でつくられています。知情意それぞれが強いか弱いかによって人間性が変わってくるのです。この「知」「情」「意」とは何を意味するのか、また知情意の強い弱いでどう変わるのかを説明していきます。

知は知性

「知情意」のうち「知」とは知性の事を言います。知性とは知る事、頭を使って考える事、判断することです。 知性の要素が強い人は知的な人や賢い人とも言えます。職業で言えば学者や教授タイプです。知性が強いと物事を頭で考えて判断します。 現代社会では知性が強い人がより優れているとされています。みなさんの中で知情意の3つの要素のうち、知性が特に強い人が多いかもしれません。 知性の要素が弱い人は物事を自分で判断するのが難しいので、賢い人に頼って生きていく事になります。

情は感情

「情」とは「感情」の事です。感情とは、物事に対して湧き上がってくる喜怒哀楽のような反応のことです。 感情が強い人は、情に厚い人とも言えます。職業で言えば芸術家や音楽家タイプです。感情が強い人は、物事をどう感じるかで判断します。また人の気持ちを大切にしますので、人から好かれ対人関係もうまくいきやすいでしょう。 反対に感情の要素が弱い人は、人間味が無く人に気を使う事が出来ないので、他人からは付き合いづらい人と思われがちです。

意は意志

「意」は「意志」の事です。意志とは、物事を行うか行わないかなど、心や行動をコントロールする能力の事です。 意志の要素が強い人は、行動的な人と言えます。考えるより行動が先です。また何があっても挫けず目標を達成します。職業で言えばスポーツ選手タイプです。 筋が通っていてブレないので人から信用されます。しかしあまりに意志が強すぎると頑固者になってしまうので注意が必要です。 意志が弱いと、物事の継続が難しく、気分次第で気持ちが変わったりするので、周りから信用されなくなってしまいます。

知情意の3要素の関連性

「知性」「感情」「意志」の3つの要素は、それぞれ単独ではうまく機能しません。 例えば知性だけ強くても、感情と意志が弱いと、人間というよりロボットのようなイメージではないでしょうか? 知性に感情を加える事で人間らしくなり親しみやすくなります。また意志を加える事で、自分の知識を利用したり人の役に立てたりする事が出来ます。 また感情ばかり高くて知性や意志が弱ければ、まるで赤ちゃんや動物のようではないでしょうか?そこに意志を加える事で、自分の感情をコントロール出来るようになります。また知性を加える事で、良い悪いの判断が出来るようになります。 このように知情意の3つの要素は、それぞれが補いあう形でバランスを取ってうまく機能しているのです。

知情意のバランスをとる重要性

夏目漱石の「草枕」の冒頭には、知情意について触れている部分があります。 「山路を登りながら、こう考えた。 知に働けば角が立つ、情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 とにかく人の世は住みにくい。」 「知に働けば角が立つ」の部分は、知情意の「知」を指します。知的でいようとすると人間関係が穏やかじゃなくなるという意味です。 「情に棹させば流される」の部分は、知情意の「情」を指します。棹(さお)とは船をあやつる、さおの事です。これを情にさすと、思ってもいない所へ流されてしまうという意味です。 「意地を通せば窮屈だ」の部分は、知情意の「意」を指します。自分の意地を通すと生きづらいという意味です。

つまり、知情意のうちどれかが突出してバランスを崩すと様々な問題が起こり、この世は生きづらくなると言っています。 では知情意のバランスが崩れる事でどのような問題が起こってくるのでしょうか?具体的に説明します。

人間関係がうまくいかなくなる

例えば知情意のうち知性や意志を優先しすぎると、相手に対する思いやりが欠けてしまいます。 仕事が忙しい夫と専業主婦の妻という夫婦に例えると、奥さんはいつも頑張って家事をしてるのに、ご主人は文句ばかりで、褒めたり感謝してくれたことは一度もありません。こんな状態だと奥さんの不満は大きくなります。 このままご主人が奥さんを思いやらなければ、気持ちが離れてしまって三下り半を突き付けられるかもしれません。

ご主人は「お前のために稼いでやってるのに」と思っているかもしれませんが、奥さんは、頭ではわかっていても気持ちが付いてこないのです。旦那さんがほんの少し奥さんを気遣ってあげて、感謝の気持ちを伝えるだけで関係は良くなるのです。 このように、知性と意志を使って正しい事をしていても、情を忘れると人間関係はうまく行かなくなります。

物事がうまくいかなくなる

先ほどの仕事が忙しい夫と専業主婦の妻の夫婦の例えを続けます。奥さんに三下り半を突き付けられた旦那さんは「絶対に離婚しない!」の一点張りです。 奥さんに今までの事を謝ったり感謝の気持ちを伝える気は全くありません。旦那さんはとんでもなく頑固者でもあったのです。とうとう奥さんは実家に帰ってしまいました。旦那さんは慣れない家事を自分でする事になり困ってしまいました。 ご主人は謝れば良いとはわかっているのです。でもどうしても意地になってしまいます。いつも家事をしてくれていた奥さんがいなくなって、その大変さに気づいた時にはもう遅いのです。 このように人間関係が悪くなった結果、物事もうまくいかなくなってしまうのです。

知情意のバランスをとるためには

知情意のうち、どれが突出してもうまくいかないという事がわかりました。ほどほどにバランスをとったほうがうまくいくのです。ではどのように知情意のバランスをとれば良いのでしょうか?

自分の知情意の配分を知り調整する

まず必要なのは、今の自分の心の知情意の配分を知る事です。配分がわかれば足りない要素を足してやれば良いのです。 例えば自分の心全体を100として知は60%、情が10%、意が30%など大体で良いので当てはめてみましょう。これで足りない部分を補うように調整します。 上の例だと、情が10%と低いので、情はかなり強くしなければなりません。自分の感情や相手の感情を優先するようにしましょう。 また自分の感情を抑え込んでストレスが溜まっていないかも確認しましょう。もしストレスが溜まっていれば発散させます。自分の好きな事をしたり、大声で歌ったり、友人に話しを聞いてもらうなどの時間を作りましょう。

周りの人に相談する

自分の知情意の配分が良くわからなかったり、知情意の配分がわかっても、自分ではバランスを調整するのが難しい人もいるでしょう。そんな時は周りの人、特に心理カウンセラーなど専門家に相談してみるのが一番良い方法です。 周りの人からの客観的な意見は気づきが多いことでしょう。

知情意のバランスをとりながら自分の特性も伸ばす

知情意が多少偏る事は悪い事ではありません。人によって得意不得意があって当たり前です。また知情意が突出する事によって個性が出るのです。 一番理想なのは、足りない要素を補いながら得意な要素を伸ばしていくことです。そうする事で人間として成長し、より魅力を持った人間となることができるでしょう。

知情意をバランス良く保つ事で幸福に生きる

知性、感情、意志の3つのバランスが取れている人は、穏やかで心が豊かなため、人生に幸福を感じる事が多くなります。また人から好かれるので、面倒な人間関係のトラブルも無く、穏やかに過ごせます。 知情意のバランスが崩れると、人間関係や物事がうまくいかなくなります。また悩んでしまったり、無理やり感情を抑え込んでしまうと辛いでしょう。 自分の知情意の配分がどうなっているかを知り、場合によっては専門家に相談する事で知情意のバランスを保つようにしましょう。また同時に自分の特性も高めていければ理想的です。

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この記事を書いた人

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