今、新人研修や合コンなど、世間で注目を集めているのが他己紹介です。
この他己紹介とはどんなもので、社会人として、プライベートでどのような意味がそして効果があるのか説明していきます。また他己紹介をするうえでのコツやネタ、例文などを紹介していきます。
他己紹介とは？
他己紹介とは、自己紹介の反対で他人を第三者に紹介することです。一見ただ単純に他人を紹介すれば良いのだろうと思いがちです。しかし他人の事を引き立たせるために情報収集力やうまく伝えるための伝達力も問われるため、自分を紹介するよりも難しいことだと言われています。しかしコツをつかみ例文や質問例を参考にすれば他己紹介は面白いほど上達します。
一般的にはまずペアを組んでその人と自己紹介しあい、相手の情報を引き出すためにインタビューをします。そして引き出した情報をまとめて第三者に他己紹介をします。この他己紹介には様々なテクニックやコツそして役立つ情報などがありますので面白いネタや例文、質問例も含めて紹介していきます。
他己紹介をする目的
一般的に企業が新人研修などで他己紹介を取り入れている一番の理由は紹介する相手の情報を収集し、分析する能力を見るという所です。さらに紹介される人は他人に自分を分析してもらうことによって客観的な視点を取り入れることができます。また自分の気づいていない長所、短所に気づくことができ伸ばしたり改善したりできる点が面白いです。
他にも最近よく聞くアイスブレイクという意味合いもあります。アイスブレイクとは初対面の人同士が出会うときにその緊張をほぐすための手法です。他己紹介をする以上は否が応でも自己をまず知ってもらうために会話が必要となります。それによって相手を知ることだけではなく、それを分析することにより他己紹介はアイスブレイクにつながります。
他己紹介でやることは？
他己紹介をするために必要なことは大きく分けて2つあります。それは「情報収集」と「伝達」です。通常この「情報収集」と「伝達」は５分ずつくらいで行われます。その為、始まる前から質問例や例文を考え下準備をする事が必要です。「情報収集」に関しては、相手を紹介するために知っておかなければならないことを他己紹介をする前に整理し、ある程度質問例を考えておきます。
また「伝達」で重要なのはインタビューしたことをそのままそっくり話すのではなくある程度まとめて興味が湧くような面白い話にしなければなりません。その場でまとめていてはすぐに時間制限となってしまうので、どんな人とペアになってもいいように他己紹介をする前に例文を考え筋道を作っておくことが必要になります。
エントリーシートで他己紹介欄があることも！
最近ではこの他己紹介を活用して、就職活動中の学生等が書くエントリーシートにも他己紹介を書く欄を設けている場合があります。これは本人が周囲の人にお願いして他己紹介の文章を書いてもらうものです。それを企業に提出して主観的な長所、短所ではなく客観的に見たその人の強みを企業が判断したいという所から来ています。
エントリーシートに書く場合は、１対１形式でやる他己紹介とは違い他人に自分の事を書いてもらうものであることから日々のネタとして教授や先生、友人などとの付き合い方が重要になります。常に荒んだ暮らしをしていて、良い部分がなく頼み込んで書いてもらった嘘はわかってしまうのでやめましょう。日々の暮らしの中でよい部分を作っておくことがコツです。
他己紹介の質問方法
ここからはより具体的に説明していきます。先ほども既述したように重要な部分の一つ「情報収集」にあたる質問方法です。
まず他己紹介の情報収集をするときに相手が答えたくない質問もぶつけてしまう可能性があるので、「答えたくないことは答えなくていいです。」と一言断っておくと相手も話しやすくなります。できるだけ良い情報を聞き出すためには相手に思いやりを持ち例文を考えておくことがコツです。
質問例としては、まずは無難に誕生日や血液型、昨日食べたもの等決まっているものを聞くと話しやすいです。いきなり趣味や好きなことを聞くと答えづらいうえ、今は無趣味の人もいるので注意しましょう。相手から情報を引き出すという事をするので、できる限り相手が答えやすいことから攻めていくと打ち解けるためのコツです。
面白い質問例
基本情報を聞き出してみて話すことが好きな人であれば、少し突っ込んだ質問をしてみても盛り上がります。例文としては、口癖や学生時代のあだ名、好きな有名人や何フェチか等聞いてみるのも効果的です。
また、日頃の暮らしぶりも身近でネタになるかもしれません。手法としては矢継ぎ早に聞いていくと恥ずかしい答えでもぽろっと答えてしまう事もあります。ただし攻めるときは他己紹介する時に話してほしくないことも聞いておくのもコツの１つです。
他己紹介のコツ
質問については前述のとおりですが、他己紹介をする上でのコツを説明していきます。キーポイントは３つで「制限時間内に」「たくさんの情報を聞き出し」「うまく伝える」です。ではこの３つをどのように実践していくか記述していきます。
インタビューのコツとは
まず「制限時間内に」という事ですが話に花が咲いたり、そうでなかったとしても意外と時間がありません。いち早く相手のキャラクターを掴んでその人に合った質問をぶつける様に質問例を準備しましょう。
次に「たくさんの情報を引き出し」ですが、前述の通りに答えやすい質問からぶつけていき、いけそうであれば、突っ込んだ質問をしてみましょう。その中でも重要なのが世間話をするのではなく、他己紹介するために必要な情報を引き出すという事です。面白いからといって話が弾んでも紹介に使えないような話ばかりだと行き詰ってしまいます。
発表するときのコツ
３つ目のポイント「うまく伝える」です。これはまず情報収集の質も関わってきます。さらに質の良い情報収集をしたうえで他己紹介する人たちにわかりやすく伝えなければなりません。
情報収集したネタをまとめて一本の線として物語風に伝えるとその人の良さを活かせる伝え方になります。これも他己紹介を成功させる為の一つの手法です。その話す内容が面白いものでないと皆、興味が湧かないので注意してください。
他己紹介は就職活動でも役に立つ
他己紹介というと就職後の研修などがメインと思いがちですが、学生時代から他己紹介というのをしておくと主観的に見た自分と客観的に見た自分を比較することができます。さらにそこにギャップがあればその差を縮めておくこともできます。また就活の面接の時のコツとして他己紹介を経験していれば、自己紹介、自己PRの際に客観的に自分を主張することもできます。
さらに学生時代は人によって様々ですが堕落してしまう人も少なからずいます。そんな人のために他己紹介をしてみることで、日々の暮らしの戒めにもなるでしょう。その為にも他己紹介を試しておく事は必要です。日頃から友達同士でやってみるのが面白いうえに上達するコツです。
他己紹介は新人研修の定番になりつつある
今や多くの企業の新人研修で他己紹介が注目され実際に取り入れられています。新人研修での他己紹介は前述したアイスブレイクの一環として行われていることも多いです。それ以外にも企業側として新人が上手く営業できるか、顧客に商品の良さをうまく伝えられるかなど力量を図るために使っている企業もあります。
特にマーケティングや営業という職種に他己紹介は欠かせないスキルとなっています。その方向を目指している人は他己紹介のコツやネタ、面白い質問例など日頃から考えておくとよいでしょう。第一印象で悪い印象を与えてしまうとその後取り戻すのは何倍も大変だと言われていますので注意しましょう。
仕事や暮らしにも役立つ他己紹介
他己紹介は仕事でも役に立ちます。仕事を円滑にうまく進めるためにはコミュニケーションというのが付き物です。相手とうまくコミュニケーションをとるためには、まず相手の良い所を見出すことです。そんな時は他己紹介でした事を思い出せば、情報収集能力によりすぐに相手の良い所を見つけられます。
コミュニケーション能力はどのような場面でも強みになります。そして生きる上で欠かせない物の一つです。そんなものを他己紹介を通じて身に着けられるようになれば人生のスキルとなり、困ったことがあっても回避することが可能です。
他己紹介は合コンの場を温めてくれる
他己紹介は実は合コンでも役に立ちます。合コンはある意味自分を思う存分にPRする場です。しかし自己の主張が強すぎるとかえってひかれてしまう事も多々あります。そんな時に他己紹介を活用すると場を温めてくれます。
ただ、研修の時の他己紹介とは少し勝手が違う場合もあり合コンの場合は、男同士、女同士は知っている仲の事が多いはずです。知っている仲でペアを組んだ場合は情報収集する時間は設けてもちろん真剣に話を聞きますが研修の時ほど重要なネタではありません。
お互いに自慢したいことを上手く伝えてもらうことが他己紹介をするメリットになります。自己紹介では鼻につくような自慢話でも他人から言ってもらうことによって、さらっとアピールしてもらうことができます。
また知っている仲でペアを組んでも自分をどのように面白いアピールしてくれるのかが気になり自己紹介よりも真剣に話を聞いてくれます。他己紹介は自己紹介とは違う良さがあります。
合コンを成功させるための他己紹介とは？
ここでは大きく分けて２つ他己紹介の方法を紹介します。１つ目は男同士、女同士知り合いのグループで他のメンバーを紹介していく方法です。この場合事前に情報を収集しておくことができ、当日は紹介するだけというのが無駄な時間を省くことができ良いです。また知り合い同士なのでアピールポイントをしっかりと深く温めておくことができます。
そしてもう一つの方法が男女ペアで他己紹介をする方法です。この場合はお互い初対面という事になるのでしっかりと情報収集をして他己紹介に備える必要があります。ただインタビューの際にお互い話をするので合コンの場が温まるのが早いです。
しかし、人によっては他己紹介などしたことがなく聞くのが苦手な人もいるのである程度話しやすい質問や例文を用意しておくことが必要です。
他己紹介のインタビュー質問例
インタビューの際の質問例ですが、まずは基本的な事で打ち解けることが必要です。質問例としては誕生日や星座、血液型等考える必要のない質問から始めていき、あだ名や職業などを聞いていくのが無難です。
そのうえで、仕事の面白いネタや家族構成や暮らしぶりなど突っ込んでいくとよいでしょう。また仕事が終わる時間や最近はペット愛も話題になっているので飼っているペットなど聞くのも他己紹介のネタになります
ペットネタ等は自分の事を直接話すわけではないのですが、相手の暮らしぶりも知ることができる機会なので、飼っている人であれば、話に花が咲くかもしれません。また聞かれたくない、言いたくない事もあるのでそれを察知して極力触れないように気を付けましょう。また、盛り上がりに欠けることを防ぐために全ペア共通の質問の例文を作るのも一つの手です。
基本的なインタビューで盛り上がったら少し勝負
基本的なインタビューでネタを見つけ盛り上がったら少し勝負をかけてみましょう。といっても突拍子もないことを聞くのではなく、面白い質問で攻めてみるという事です。下ネタはNGな人がいるので合コンが終わって仲良くなるまで我慢しましょう。少し突っ込んだ面白い質問例と具体的な例文を挙げていきます。
「今まで買ったものの中で一番高いものは？」「好きなアニメは？」「自分を例えると犬？猫？狸？狐？」「ベット派？布団派？」「最近腹を抱えて笑った事は？」など相手のキャラクターが見えてきそうな質問をするのも、その後の他己紹介で盛り上げられるネタとなるので聞いておきましょう。ただ、そういうノリが嫌いな人もいるのでよく相手を見定めて質問するようにします。
合コンでNGな他己紹介
他己紹介は盛り上がる一つの手段ではありますが、質問・他己紹介の仕方を間違えてしまうと一気に冷めてしまう諸刃の剣なので十分に注意しましょう。質問では相手を不快に思わせてしまうような質問は当然のごとくNGです。前述した質問例を参考に質問しましょう。そして、ここでは大多数の人がNGな他己紹介の例文を紹介します。
NGなネタ
まず、合コンでなくてもいい気持ちにはならないでしょうが相手自身や暮らしぶりの欠点をネタにするのはNGです。初対面の人がいる中でノリで言っているつもりでも相手を傷つけるだけでなく聞いている人も不愉快に感じてしまいます。例えば、「Aはおいしい店をたくさん知っていてグルメなんです。だから少しデブなんです」なんていうのはNGです。
そしてもう一つは先ほどもちらっと書きましたが下ネタです。男女問わず性的な印象を受けるような紹介は聞いているほうからしても軽い男女なんだなという印象を持ちます。それだけでなく褒めたつもり、冗談でも言ってしまうといった本人の品位を下げてしまう結果になってしまいます。下ネタよりも下げて性的な印象を与えるような紹介は避けましょう。
対照的に好印象を与える紹介例
対照的に好印象を与える紹介の仕方とはどのようなものがあるのか例文を挙げていきます。ポイントは３つです。１つ目は淡々と相手から聞いたことを伝えるのではなく自分から見た感想も加えるという事です。
これはもちろん悪いことであれば言う必要はなく良い感想を持った場合に相手から聞いた日頃の暮らしぶりやエピソードに自分が思った印象を加えることにより相手の印象をより上げてあげることができます。
２つ目は失敗談が出てきたらそれを笑い話にすることです。失敗談をただ貶すのでは逆効果ですが、温かいエピソードとして日々の暮らしを感じさせ笑いに変えれば相手の人柄にもつながります。
そして３つ目は相手の人柄がわかる紹介をすることです。やはり人間、人柄を褒められて悪い気をする人はいません。また人柄の良さはその人の日頃の暮らしぶりや自身に大きな好印象を与えます。この３点は合コンで他己紹介するうえで相手だけでなく自分の好印象にもつながります。
他己紹介はどんなことにも役立つ
ここまで他己紹介について書いてきましたが現在、他己紹介というのは公私ともに注目を浴びています。企業でも取り入れているところは多く、また合コンでも十分に盛り上がれます。この紹介してきたネタやコツ、質問例や例文を参考にしていただき上手く他己紹介できるよう練習そして実践してください。日頃の暮らしの中から他己紹介というものを少しでも意識してみてください。
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