ストレスに弱いためにすぐ寝込んでしまう、ストレスに弱いためにすぐに体調が悪くなる……そういった方は多くいるでしょう。
そのような方は、ストレスに弱いために大切な会議で失敗してしまったり、ピンチのときにひと踏ん張りできず寝込んでしまったり、といった経験があるのではないでしょうか。ストレスに弱い人はどのようにストレスと向き合うのがよいでしょう。ストレスに弱い人の特徴と改善するための習慣について、今回はご紹介していきたいと思います。
ストレスに弱い人に共通する性格の特徴
ストレスに弱い人には共通する性格の特徴があります。打たれ弱い、ネガティブ思考になりやすいなどの性格起因のものがありますが、生活習慣が悪い、睡眠時間が短いなどの生活起因のものもあります。
性格起因のものを変えていくためにはメンタル面でのトレーニングが必要ですし、生活起因のものを変えていくためには、ストレスに対抗するためによい習慣を身に着けていくことが必要です。下記にそれぞれの例を紹介していきますので、当てはまるなと感じた人は、ぜひ改善するための習慣までお読みください。
1.ON・OFFの切り替えが苦手
ON・OFFの切り替えが苦手な人はストレスに弱い場合が多いです。仕事の悩みをプライベートな時間でも考えてしまい、ストレス源から一向に離れられないと、ストレスをため込んでしまい体調不良に陥りがちになってしまいます。
ON・OFFの切り替えを上手にできないゆえ、プライベートな時間から仕事の時間へとスイッチを切り替えるのが苦手な場合、仕事へのやる気も湧いてきづらく、仕事に支障が出てくる場合もあるでしょう。ON・OFFの切り替えが上手にできる人は、仕事を全力でやった後にモードを切り替えてプライベートの時間も楽しむことができ、それゆえネガティブ思考にも陥りづらいです。
2.生活習慣が悪い
ストレスに弱い人の特徴として、生活習慣が悪い場合があります。生活習慣が規則正しくななかったり、食事の時間が不規則だったりすると、ちょっとしたことでストレスを感じやすい身体になってしまいます。
生活習慣の中でも食生活にジャンクフードが多い場合は、身体の状態も不健康に偏ってしまいがちで、よくありません。ストレスを感じやすい人は、自分の生活習慣をもう一度見直してみてください。
3.睡眠時間が短い
睡眠時間が短いと、ストレスに弱い人になってしまう場合があります。元々ショートスリーパーな人でない限り、成人だと1日7~8時間の睡眠は確保しておきたいところです。ストレスに弱い原因が、睡眠時間が足りていないことによるものであることも往々にしてあるので、ストレスに弱く体調不良になりやすい人は、自分の睡眠時間が適切か、確認してみてください。
確認する方法としては、スマートウォッチや、指など身体に身に着けるタイプのデバイスを利用してみたりすると、身体についてより正確な情報を得られるため、おすすめです。
4.打たれ弱い
少し上司に叱責されただけで、あるいは、少し友人とうまくいかなくなっただけで、その状況を絶望視してしまう人は、ストレスに弱い場合が多いです。これは本人の性格起因のものである場合が多いので、一概に治し方があるわけではありません。しかし、メンタルトレーニングなどを通して、ストレスに弱い自我をストレスに強い自我に変えていくことはできます。
5.ネガティブ思考になりやすい
ストレスに弱い人は、往々にしてネガティブ思考になりやすい傾向があります。なんでも悲観的に物事を捉えてしまうので、ストレス源が出てきたときに「自分では対処しきれない」「もっと悪い状況になるのではないか」と考えてしまいがちです。しかしネガティブに物事を考えていても、状況は前に進みませんし、ネガティブな言葉を発しつづけると、周りの人が離れていってしまう危険性もあります。
この悪循環が、ますます自分のネガティブ思考に拍車をかけてしまう原因となるのです。ネガティブ思考になりやすい人も自己理解を深めメンタルトレーニングをすることで、自分自身の思考の癖を理解し、改善していくことができます。
6.人生に楽しみを見つけることが苦手
人生に楽しみがある人は、困難な状況にあってもその中で自分に合った楽しみを見つけることができます。逆に人生に楽しみを見つけることが苦手な人は、ストレス解消をうまくできないので、ストレスに弱い場合が多いのです。
人生に楽しみを見つけるということは、言い換えると些細なことにも感謝する心を持つということにもつながります。今日ご飯が食べられた、ゆっくり眠ることができた、など、些細なことにも感謝の気持ちを持つことで、刺激的な楽しみではなくとも、人生が豊かになる楽しみを見つけることができます。
7.自分のストレス解消法がない
自分にとって最適なストレス解消法を持っていない人は、ストレスに弱いです。ストレスが溜まっていく一方で、解消ができないので、心身共にダメージを受けやすく、ストレスに弱い人になってしまいます。
ストレス解消法を持っていない人は、日頃から「どんなことをしているときに自分の気が楽になるか」ということにアンテナを張って日々を過ごすとよいでしょう。また、自分には興味がない、やったことがないなど、ネガティブな思考から新しい趣味に挑戦するのを躊躇う人もいますが、気負うことなくまずは一歩挑戦してみるということは、人生においてあなたの可能性を大きく広げてくれる可能性を持っています。
ストレスに弱い原因とは?
ストレスに弱い人がストレスに弱い原因を探っていくと、生活習慣が乱れていたり、睡眠が不規則だったりする自身の生活起因のものと、ネガティブ思考だったり打たれ弱かったりする性格起因のものがあります。他にも、適度にストレスを発散する術を自分なりに持っていなかったり、自助努力の観点から解決できる問題を放置していたりする場合もあります。
ストレスに弱い原因はさまざまですが、上記に挙げたような要因が複合的に重なって、よりストレスに弱い人になってしまう傾向があります。
仕事など、環境の変化にストレスが溜まる…
転職や転勤、会社での部署移動など、仕事上の環境の変化によってストレスが溜まる場合があります。他にも進学や結婚、引越しなど、大きな環境の変化に自分の心身がついてこず、ストレスになることもあるでしょう。
一見すると本人にとってはよい選択のように思える転職や結婚などでも、環境の変化という意味で大きなストレスを感じてしまう人は多くいます。環境の変化によるストレスについては、日々の習慣からダメージを受けづらい身体にステップアップさせることができます。
下記にその5つの習慣をご紹介しますので、是非参考になさってください。
環境の変化に弱い性格を改善する5つの習慣
ストレスに弱い人が環境の変化にできる限り順応し、ストレスフリーに生きていくために今回は5つの習慣をご紹介します。革新的な解決法というより基本的な生活習慣についての改善ばかりを挙げるので、あまりピンとこない人もいるかもしれませんが、日頃の生活習慣というのはとても大切なものです。
1.規則正しい生活を心がける
生活習慣の乱れは、精神状態の乱れにも繋がります。ストレスに弱い人は特に、自分の生活リズムが整っているかどうか、今一度再考してみてください。規則正しい睡眠リズム、健康的な食生活など、規則正しい生活習慣を心掛けることで、日々のストレス度は減っていきます。
一気に自分の生活習慣を見直すのは体力も精神力も必要でしょう。例えばまずは決まった時間に必ずベッドに入ることや、寝る1時間前からスマホを見るのをやめてみるなどひと工夫をして、睡眠のリズムが整ったら次に食生活について見直してみるなど、段階的に自分の生活リズムを見直していくと負担も少ないでしょう。
2.ネガティブな発言を減らす努力をする
「どうせ自分なんて……」「自分にできるわけない……」など、ネガティブな発言を繰り返していると、自己暗示のようになり、本当に自分がちっぽけでつまらない人間であるかのように誤解してしまいます。
また、ネガティブな発言を繰り返していると、周囲の人たちからも距離を置かれてしまいかねません。ネガティブな面はコインの裏のようにポジティブな面も含んでいます。
例えば自分は生活習慣があまり良くないという方は、自分の欲求に素直であるとも捉えられます。そこから生活習慣をさらにいいものに改善していこう、とポジティブなワードを連想できれば、ご自身のストレス度合いはかなり低くなるはずです。ネガティブな側面が自分にあったとしても、同時にポジティブな側面にもきちんと目をやり、ネガティブな発言を減らす努力をしましょう。
3.適度な運動を心がける
運動を習慣にしている人は、習慣にしていない人に比べて、ポジティブで気持ちの切り替えがうまい場合が多いです。なぜなら、運動をすることで体力をつけられますし、軽く汗をかく程度の運動を習慣化することで、気持ちよく一日を過ごすことができるからです。
また、自分磨きをしている自分に自信も生まれるでしょう。散歩やジョギングなど適度な運動を日常生活に取り入れ、ストレスに弱い人からストレスに強い人に生まれ変わりましょう。
4.SNSなど、自分のメンタルを刺激するものは見ない
スマホに依存して、SNSに過度に執着する毎日を送っていると、精神衛生上よくありません。なぜなら、SNSにはストレスに弱い人をネガティブな意味で刺激するコンテンツが多く存在しているからです。デジタルデトックスをして、散歩をしたり、ゆっくりお茶を飲んだりする時間を持つことでメンタルは安定しますし、ストレスに弱い人は積極的にスマホなどから離れて作業をするとよいでしょう。
5.自分のストレス解消法を探して、適度に行う
自分なりのストレス解消法を知っている人と知らない人では、ストレス耐性が格段に違います。音楽を聴いたり、映画を観たり、スポーツで身体を動かしたり、その人に合ったストレス解消法があると思います。
もちろん自分のことを甘やかす日を作り、好きなものを好きなだけ食べたり夜更かしをしたりする日があってもいいでしょう。ただし、それが常習化してしまうと、自分自身の身に悪い方向で返ってくる場合があるので、自分を甘やかすのは月に何回までにしよう、など、セルフコントロールすることも大切です。ぜひ自分に合ったストレス解消法を見つけ、実践してみてください。
心と身体を変化するためには、継続することが大切
ストレスに弱い人の心と身体が変化するためには、以上の5つの習慣を継続して行ってみることが大切です。どれも聞いたことがある内容だけれど、3日坊主で続かない……という人は、まずは1つの項目からだけでも習慣化してみましょう。1つが習慣化できたらまた1つ、といった具合にひとつずつの習慣を体得していけば、5つの習慣を継続して、ストレスに弱い人から脱却できるはずです。
個々人で差はありますが、継続するということはとても大変だという方もいらっしゃると思います。ここで工夫できるのが、継続するためにto doを書いてリマインダーに入れてチェックマークをつけていくということです。毎日リマインダーをチェックしていくことで着実に習慣化に繋がりますし、おすすめの方法です。
メンタル弱い自分から卒業しよう!
一見すると当たり前のようで、中々習慣化できていないことを習慣化することで、自分自身の人生をプラスに変えていくことができます。
これを機会に5つの習慣ができているか振り返ってみて、できていないところはできるよう改善していくことで、ストレスに弱い自分から卒業し、強いメンタルを手にすることができるでしょう。ぜひ今回ご紹介した習慣を振り返り、実践してみてください。普段の些細な習慣の積み重ねが、未来のストレスに強い自分に繋がるでしょう。
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